Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

レッド・カーペットでござる!

2022年04月02日 06時30分52秒 | Weblog
ウィル・スミス、「妻の外見へのジョークに平手打ち」に日米で反応が分かれる理由
 「ウィル・スミスの行動が議論を呼んでいる。日本ではスミスを擁護する意見が強いようだが、アメリカではスミスに対する批判が圧倒的だ。暴力をふるったスミスを会場から追い出さず、主演男優賞受賞者として舞台に上がることを許したうえ、6分ものスピーチ時間を与えた主催者への非難も強い。

 アメリカではウィル・スミスを批判する見解が圧倒的多数のようだが、日本では彼を擁護する人も多いらしい。
 これを聞いて私は、忠臣蔵がいまだに日本人の間で人気が高い理由の一つが分かったような気がする。
 分かりやすく言うと、レッド・カーペットを「殿中」、ウィル・スミスを「浅野内匠頭」に置き換えて考えるわけである。
 いずれの場合も、公共空間(但し、「殿中」は実際には公儀=徳川家の「イエ」の領域という見方もできるだろう。さらに言えば、浅野内匠頭に切腹を命じた将軍も、吉良上野介と並ぶ(再)報復の対象とされておかしくないだろう。)における侮辱行為に実力で報復する行為について、共感を覚えるのかどうかが問題となる。
 ここで注意すべきなのは、レッド・カーペットでは、侮辱された本人ではなくその夫(かつての日本の言い方では「家長」)が報復していることである。
 仮に侮辱された本人:ジェイダ・ピンケット=スミスが実力行使していたらどう思われただろうか?
 私は、おそらくこれほど多くの日本人が報復行為を擁護することにはならず、むしろ、「なんて暴力的な女性なんだ!」という批判の方が強かったかもしれないと思う。
 やはり、今回の件へのリアクションについては、「夫=父=家長たるもの、実力を使ってでも構成員を守らねばならぬ!」といったたぐいの、どろどろとした部族的な思考が根底にあるように思うのである。
コメント
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