ミュージアム・コンサート 東博でバッハ vol.58 三浦謙司(ピアノ)
バッハと言えば、おそらく一般の人にとっては「眠くなる音楽」の代名詞のように思われているかもしれない。
私も実際、「平均律集」のリサイタルで聴衆の約3割が寝ているのを目撃した記憶がある。
なぜ眠くなるのか?
私見では、その原因は、バッハの音楽が「舞踊」をベースにしているところにあると思う。
バッハの組曲などでは、序盤は軽快なダンス風のテンポで音楽が展開していく。
もちろん、この辺りでは眠くならない。
だが、人間は、ずっと踊り続けることは出来ず、どこかで休息が必要になる。
というわけで、バッハは、中盤付近にゆっくりとしたテンポの、多くは短調のメロディーのパートを持ってくる。
これが、おそらくは催眠術のように効いてくるのではないかと思うのである。
そういう観点からすると、まず三浦さんの選曲が素晴らしく、いずれも「催眠術パート」が最小限に抑えられた曲となっている。
加えて、東博平成館という会場の選択もよい。
狭い会場なので居眠りするとすぐバレるし、パイプ椅子なので後ろにもたれかかることも出来ないのだ。
バッハと言えば、おそらく一般の人にとっては「眠くなる音楽」の代名詞のように思われているかもしれない。
私も実際、「平均律集」のリサイタルで聴衆の約3割が寝ているのを目撃した記憶がある。
なぜ眠くなるのか?
私見では、その原因は、バッハの音楽が「舞踊」をベースにしているところにあると思う。
バッハの組曲などでは、序盤は軽快なダンス風のテンポで音楽が展開していく。
もちろん、この辺りでは眠くならない。
だが、人間は、ずっと踊り続けることは出来ず、どこかで休息が必要になる。
というわけで、バッハは、中盤付近にゆっくりとしたテンポの、多くは短調のメロディーのパートを持ってくる。
これが、おそらくは催眠術のように効いてくるのではないかと思うのである。
そういう観点からすると、まず三浦さんの選曲が素晴らしく、いずれも「催眠術パート」が最小限に抑えられた曲となっている。
加えて、東博平成館という会場の選択もよい。
狭い会場なので居眠りするとすぐバレるし、パイプ椅子なので後ろにもたれかかることも出来ないのだ。