Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

健全な自我の拡張(4)

2022年04月28日 06時30分31秒 | Weblog
世にも危険なイギリスサッカー発祥の歴史
 「サッカーの元となるスポーツが初めてイギリスで行われたのは、8世紀ごろと言われています。
 その頃の伝説によりますと、イングランドとヴァイキングとの戦いにおいてイングランドが勝利し(デンマークのヴァイキング、デーン人)、その勝利を祝うためかデーン人の王の首を落として頭をボールにして蹴り合ったことだそうです。


 スポーツが戦争を儀礼化して無害化したものであることは、おそらく広く受け入れられている考え方だろう。
 人間のもつ攻撃(殺傷)衝動が、チンパンジーと同じく遺伝子レベルでビルトインされているのであるとすれば、それを儀礼化・無害化することは絶対に必要なことである。
 スポーツは、こうした自我拡張的な衝動を健全化しようとする試みであるという見方が出来るだろう。
 それにもかかわらず、サッカーボールではなく人間(但し頭ではない)を蹴るという、いわば「先祖返り」のような事件が発生した。
 私は、この事件に関する報道を見るたびに、サッカーの起源の話だけでなく、チンパンジーの共食いを思い出すのである。

再炎上!なぜ秀岳館は問題をすり替えようとするのか…暴力行為コーチが書類送検&流出した“暴言”音声テープを監督が認める
 「25日には、話題を集める事件や炎上案件を豊富な情報を介してわかりやすくまとめツイートしている滝沢ガレソさんが、男性指導者がネットに暴行現場を投稿した2人の部員を「俺たちに対する加害者だ」と名指しで「だから俺たちは被害者だ。意味わかる? でも、完全な被害者はたぶん俺だけ。俺が訴えたらどうなる? 世の中、そうなるよ。これ、俺に迷惑かかっとる、完全に」と糾弾している音声データを公開した。
 立場を利用したパワーハラスメント行為とも、もっと言えば言葉の暴力とも受け取れる数々の発言が衝撃を与えた。


 ちなみに、この部では、上級生による新入生への暴力も発生していたようである。

秀岳館高サッカー部、上級生が暴行か 入部控えた中学生の保護者、警察に被害届
 「関係者によると、生徒は入寮して数日後の3月下旬、寮の食堂で、夕飯用として決められた1人当たりのご飯800グラムを器につぎ分けていたところ、2年生部員の1人からいきなり「調子に乗るな」と言われ、後頭部や背中を殴られた。さらに「殺すぞ」とも罵倒された。

 これは所謂「軍事化イニシエーション」の一種なのだが、「殺すぞ」という言葉から分かるように、この根底には、人間のもつ攻撃(殺傷)衝動がある。
 「イニシエーション」と言えば、偉大なボスのもとに(寮ではない建物の中で)集団生活を営んでいた宗教団体のことを思い出すが、この団体は文字通りの「軍事化」を実現したのであった。
 
コメント
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