決め手は、藤井さんの72手目「5七銀打」(12:05付近)。
藤井さんは後手番では勝率が低い印象があるけれど、この将棋では、序盤から優勢を築き、危ないところは皆無だった。
どうやら、羽生さんの手は全て藤井さんの研究範囲内だったようで、気の毒なことに術中にはまってしまった。
羽生さんとしては、千日手で逃げるのが「最善手」だった。
さて、来月は注目の名人戦だが、渡辺明名人は、藤井さんに対して相当な苦手意識を抱いているはず。
なので、予想通りの結果になるとみる。
「向かう所敵無し」の藤井さんは、その後一体どうするのだろうか?
野球選手のように、メジャーに挑戦するという手段もないので、老婆心ながら逆に心配になってしまう。