「レミングとは、主にツンドラ地域に生息するネズミの仲間で、3年から4年周期で個体数が急激に増減することが知られている。特に、レミングイヤーと呼ばれる年には、その数は激増し、集団移動をすることがある。この集団移動の時に、多くの個体が海に飛び込み「集団自殺」をするという"迷信"が広まった。この迷信の原因の一つが、1958年に制作された「白い荒野」というディズニーの映画である(ムービー1)。・・・
この映画はいわゆる「やらせ」で、レミングが海に飛び込むシーンは、ディズニーの映画制作者たちに投げ入れられて撮影されたものであるという。さらに、「レミングが人口過剰を緩和するために7年から10年ごとに自殺すること」を暗示するナレーションがつけられている(1)。つまり、レミングは個体数が激増すると、食べ物や適した生息地が不足し、集団(あるいは種)が絶滅するのを避けるために「自殺」をするのだ、と多くの人を洗脳させる映像となっている。この映画は「集団自殺」と「集団の維持のための行動」という2つの迷信を広めたのである。 」
「レミングの集団自殺」は迷信だった!
これ以外にもいろいろ目からうろこが落ちるような話が満載の記事だが、それにしても「レミングの集団自殺」の捏造は罪深い。
なぜなら、動物には「集団(あるいは種)が絶滅するのを避けるために「自殺」」するという”本能”があるという迷信は、人間界における”子殺し”や”姥捨て”などの社会的な慣習、あるいは集団存続のための個人の”自己犠牲”などといった思考を正当化しかねないからである。
極端に言えば、「動物は本能のレベルで集団(あるいは種)の保存(存続)を最優先させるために生きている」という誤った思考は、プーチン大統領の思考と相通じているのである。
「ロシアのプーチン大統領は14日、訪問先の極東ブリヤート共和国の航空工場で行った演説で、ロシアは国家存続そのものを賭けてウクライナで戦っていると述べ、西側諸国がロシア崩壊を企んでいるとの主張を改めて展開した。」
ディズニーの映画製作者たちは、大変なことをしてくれたものである。