「そのネイチャーに面白い記事がありました。2014年1月16日号の「今週の注目記事」に、「自閉症と統合失調症に見られる遺伝的変異」という論文があったのです。その論文の解説によると、自閉症と統合失調症には共通した遺伝的な変異、つまり多くの人との違いが見つかるのだそうです。
自閉症は発達障がいの一種です。一方の統合失調症とは、遺伝と環境が深くかかわった精神疾患です。およそ100人にひとりの割合で罹(かか)るそうです。この2種類の症状には、遺伝子のレベルで共通性があるというのです。 」
自閉症は発達障がいの一種です。一方の統合失調症とは、遺伝と環境が深くかかわった精神疾患です。およそ100人にひとりの割合で罹(かか)るそうです。この2種類の症状には、遺伝子のレベルで共通性があるというのです。 」
障がい者刑事弁護をしていてよく見るのは、統合失調症と発達障害である。
統合失調症を患っていた有名人としては、ジョン・ナッシュが真っ先に挙げられるが、彼の言動などは発達障害の特徴とも似ているらしい。
それもそのはず、上の記事によると、自閉症(発達障害の一種)と統合失調症には、遺伝子のレベルで共通性があるというのだ。
「しかし、1970年にラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」でロイヤル・アルバート・ホールのチケットを完売させ大成功を収めた時には、すでに強い精神的・心理的な問題と格闘していた。その後、完全に神経衰弱状態に陥り、1971年にオーストラリアに戻る。そして彼は、統合失調感情障害との診断を受け、およそ11年にわたり様々な神経科病院や施設を転々とする。」
「香山さん これはあくまで私見ですが、ベースには発達障害があるのではないでしょうか。 強いこだわりや個性的なコミュニケーションは自閉症スペクトラム障害に似ています。
彼ぐらい知的にも高いタイプは、アスペルガー症候群と呼ばれることもあります。
こういう人たちの中で、ひとつの能力がものすごく秀でている人たちがいる。サヴァン症候群ともいわれます。」
こういう人たちの中で、ひとつの能力がものすごく秀でている人たちがいる。サヴァン症候群ともいわれます。」
デイヴィッド・ヘルフゴッド も、統合失調症と診断されたそうだが、香山リカ氏の指摘では、自閉症スペクトラム障害に似ているということである。
ちなみに、弁護士には、アスペルガー症候群の人が多いとされている(職業と人格障害)。
おそらく、法曹全般にその傾向があると思う。