Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

観ていない映画について語る(1)

2024年04月24日 06時30分00秒 | Weblog
 「大学教授の父と、世の中で起きることを数学で解いていく息子。彼らを待ち受ける苛酷な運命。
 大学の言語学の教授で無神論者の父クシシュトフは、12歳になる息子パヴェウと二人暮らしをしており、信心深い伯母イレナが父子を気にかけていた。パヴェウは父からの手ほどきでPCを使った数々のプログラム実験を重ねていたが......。

 「デカローグ」は、ポーランドの映画監督シシュトフ・キェシロフスキのテレビドラマ・シリーズで、これを舞台化したのが今回の新国立劇場の企画である。
 原作は、あのキューブリック監督が激賞していたらしいので(「デカローグ」公式サイト)、傑作と見て間違いないだろう。
 私は、映画(ドラマ)の方は未見なのだが、巨大な団地が”ミリュー”(台所からキッチンへ(19))ということで、映画の方が芝居より有利だと思った。
 おそらく、大半のストーリーが、”室内”で展開されるからである。
 この種の設定だと、どうしても室内に進入出来るカメラの役割が大きくなるが、観客の視点が固定される芝居では、”ミリュー”の内部に入ることが出来ないからである。
 さて、「ある運命に関する物語」は、ほぼ3人の登場人物によって演じられる、シンプルな戯曲である。
 無神論者のクシシュトフは、PC操作に長けた息子パヴェウと二人暮らしで、信心深い伯母のエレナが母親的な役目を務めている。
 クシシュトフ役のノゾエ征爾さんは、先日観た「マクベス」(タイトル・ロール?(2))の印象から、奇抜な演技をするのかと注目していたが、意外にもオーソドックスで端整な演技である。
 子役の子は負担が重いが、なかなか上手くこなしている。
 エレナ役の高橋惠子さんは、テレビでおなじみと言うことで「懐かしい」という印象がまず先に出て来る。
 この戯曲では、PC(当時はまだ四角のデカいモニター付きのやつ)が大きな役割を演じており、芝居でもこれをクローズ・アップした演出がなされる。
 映画でも、PCの扱いが大きなポイントとなるはずだが、果たしてどういう映像になっているのだろうか?
 ややベタではあるが、
 「誰もいない部屋で、PCがひとりでに起動し、激しく作動するシーン
が出て来るのではないだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする