パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

カラヤンの音、ドイツの音

2010年04月21日 22時29分23秒 | 音楽
CDを買った
おそらく1年ぶり以上
しかも大人買い(といっても自慢できるほどではないが)
ものはカラヤンのシンフォニーセット(38枚組)
アマゾンで

さっそく聴いてみた
まずは「エロイカ」から 
速いなあ!迫力はいまいち!
でも、音ってこんなだったけ?
が第一印象

もっとざらついた音を予想していた
ところが出てくる音はとてもマイルド
例のレガートたっぷりのせいじゃない
そもそも音自体がふくよか
まるでドレスデン シュターツカペレみたい
あるいはギュンターヴァントが醸し出した音に似ている
フルトヴェングラーから引き継いだころの
ベルリンフィルの音に似ているかもしれない

もしかしたらこれがドイツの音なのかもしれない
不意にそんな風に思った
ドイツの音 確かに重心が低い 
その上に刺激的にならないように
ドイツの森のように音色がブレンドされる

結構いいかもしれない
正直なところカラヤンは馬鹿にしていたところが
ないとはいえない(ベームよりはいいと思っていたが)
しかし、こうして聴いてみるとなかなか捨てがたい

この音の違いは何のせいなのだろう?
自分が歳とって耳が、受け取る感性が変わった?
それともレコードばっかり聴いていた耳には
久しぶりのCDが新鮮に聞こえた?
それともシステムがエージングも終わり
300Bの真空管アンプ
MUSICAL FIDERITYが
ご機嫌に作動しているから?
それとも今回購入したCDセットがドイツグラモフォン製で
ドイツ人の耳に(好みに合うように)合わせて
ミキシングされていた?

つまりはいろんな要素がありすぎて
何が何だか分からないのだが
ただ言えることは、音がふくよかで刺激的でなく
合奏能力も高く(多少スケール感には欠けるが)非常に心地よい

エロイカの次はブラームスの4番の1楽章
ブルックナーの8番の1楽章を急いで聴いたが
全体的な印象は変わらず
この分だとしばらくは楽しめそう

カラヤンはこのCDセットにある
1970年代がよかったのかな?
コメント
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