家具のような音楽を!
と言ったのはサティー(だったかな?)
どんな意味で使ったのか知らないけれど
現在は有線で様々なジャンルの音楽が
それこそオフィスや店舗で家具の類の扱いで流れている
真面目に聴かれることを前提としていない
聞き流し、ないよりあった方がいいくらいな扱いで
音楽が消費されている
そこにはバッハもモーツァルトもベートーヴェンもショパンも
同列に、ただチャンネルの決定権のある人が気分次第で、、、
だがこの聴き流すのを目的とされた音楽でも
その音楽を知っている人には案外聴き流すことは難しい
ついつい音楽の先を追ってしまい感情移入してしまう
軽快に流れて抵抗感のないモーツァルトの音楽でも
よく聞くと楽器間、フレーズの受け渡しや微妙な変化が
とても面白いし、バッハは綿密すぎてチョットしんどくなったり
ベートーヴェンは感情を鼓舞されるようで
ただ聴き流すことはできない
ということは、知らない音楽のほうが
バックグラウンドミュージックとしては向いている事になりそう
でも聴き流すだけの音楽なんて
ちょっと勿体無い
と思うのは余計なお世話か?