パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

サッカー小1.2年生の練習

2012年03月29日 21時45分31秒 | サッカー

今日は手抜きして、以前書き留めた小学1.2年生の
サッカーの練習方法についてをコピペ!


以下がその内容

1、2年生の練習について

第一に認識しておかなければならない事は、彼らは7歳、8歳であるという事。体力がない、
集中力がない、聞く耳がない等無い無い尽くしだが、ひどい場合を除いて我慢強く諭す事も必要という事

 

その上で、経験的に必要と思われる練習方法について

1)カラーコーンを使ってのステップワーク

サッカーの基本は走る事から、しかし、闇雲に走るのではない
細かなステップは何かと役に立つ
前、横、サイドステップ等

ここで大事な事は、8つほど並べたコーンの最後の方までステップがきちんとできるかを見る事。
どうしても最後の方は雑になるが自分の足を最後までコントロールできる様にする

 

2)シッポ取り

サッカーは相手あっての勝負事、相手の動きに対応できる様に先ほど練習したステップワークを使ってそれぞれの勝負に勝つ様に努力させる
攻める方には勇気を持ってトライさせる様に、守る側は相手の動きについていける様に(楽しんで)させる

(この練習の効果は時に(試合で)目を見張る形で現れる事がある
確かに彼らは自然と相手の裏、逆を取っている事がある)


※しっぽ取りとは、トランクスの後ろ部分にビブスをはさみ、前に対峙する相手に
 そのビブスを取られないようにしてゴームラインまで駆け抜ける練習
 あまり左右にふくれたり、時間がかかりすぎるものはダメ
 フェイントする癖、体の変化についていける力を養う

 

 

3)キック練習

  必ずしもボレーである必要はないが、足の甲にしっかり当てる事を体に
  しみ込ませる(ボール入れの袋に入れたものをキック、あるいはコーチの
  手のひらを蹴ってその当たりどころを覚えさせる 

  練習の為の練習はつまらなくなってしまうので、飽きさせない様に工夫

 

この辺りで飽きてきてしまう事が多い
無駄話が多くなり、集中が欠けてきたら一旦休みに入るのも手段の一つ

 

 

 

4)方向転換

実際に試合をやらせて実感するのは彼らは方向転換ができないという事実
まずは一番容易なインサイドによる方向転換を身につけさせる
その際ボールの当たりどころは足の先の部分ではなく比較的後ろの部分である事を注意ししてみる事
方法転換だけの練習はつまらないので必ずシュートで終わる様にする
できる子にはアウトサイドでの方向転換、逆足での方向転換にトライさせる

 

    

5)ドリブル

足首をたてて、右左、1歩ずつタッチして足の甲で押し出す様にして歩かせる
このとき大事なのは、インサイドで行うと比較的簡単だが、どうしても視線
が下にいくのでやりにくいがインステップの位置に当たる様にさせる 
(ここでもできない子が続出する可能性大、できなかったらその時は諦めて
 のびのびとドリブルさせる)

 

6)シュート

ペナルティーエリア少し外からボールを転がし思い切り強いシュートを
撃たせる (近くてもついでに蹴るようなキックは不可)

レベルが上がれば角の方からスタート、キーパーを入れる(コーチにぶつけない様にさせる)

 

 

7)トラップ

次のプレーに都合の良い場所に止める
しかし、これは言うは簡単だがなかなか難しい(多分シュート練習が一番)
ゴール正面、側面からパスをして、止めた次のタイミングでシュートさせる

 

8)競り合いに負けない事

サッカーは部分部分は1対1 その勝負に負けない様にする
向かい合った二人の前にボールを置き、笛の合図でボールの取り合いをする
次の笛がなるまで勝負させる(簡単に諦めさせない、そしてボールをとられない持ち方を覚えさせる)
向かい合う距離を少しずつ離したり、背中合わせにしたり子供たちが飽きない様にさせる

 

 

9)ゲーム

そろそろゲームがしたいという子供が出てくる頃
ゲームが現実的には一番上手くなる練習だけれども、ここで注意するのは
そのゲームの中で個人個人の特徴を把握する事(どのプレーが得意か)
ここでいつも行っているゴールが2つ、しかもコーンであることの理由

まずはこの時期の子供たちにとって一番大切な事は、夢中になる事
次に点を取るゲームであるという事の認識をさせること、そして諦めないということ
ゴールが入りにくい!という事は必然的にゴールに近づかなければならない
みんなでゴールの近くにボールを運ぶ癖をつける
2つあるのはこっちがダメならあちら!と頭を切り替えさせるため
そして入りにくいゴールであるがために、独走態勢になっても必死に追いかければ
相手は焦って失敗をする可能性があるという経験を積ませる

 

ここで低学年が陥り勝ちな点、つまり団子状態になることについて
6~8歳児にとって視野は広くない、まして夢中になっていれば味方的も関係なしにただ蹴りまくる状態となる
たしかに困った事だ。しかし、もっと困った事は目の前にボールがあっても
ないをしたらいいか分からないとか、味方にちょっと蹴ってしまう子

 

こうした子は何をしたらいいか分からないでいる
この子には、まず第一段階として目の前のボールは自分のものとにかく相手側のゴールに近づく事が大事と説明する
しかし、それでもできない場合は、とにかく目の前のボールは相手より先に蹴りなさいと伝える
(しばらくは方向が違っていても仕方ない)

 

この団子状態のサッカーはある意味、必ず通過しなければならない儀式であると言える

味方の邪魔を味方がする、確かに効率的ではないし、固まりになるべき事ではない。しかし、この団子状態になってからの抜け出し方、
細かなボールの動かし方、体の使い方、そして体の踏ん張り方は後後のプレーに役立つ様になる

 

2年生後半くらいになると声が出て空きスペースを示したり、パスを要求する様になる

 

さて試合に参加しない子がいるという問題が現れてくる
この試合に参加しないにも2つのパターンがある
一つは団子状態を嫌って、空いているスペースに身を置き密かにチャンスを狙っている子
もう一つは、自信がなくて(失敗するのが怖くて)参加しない子

 

最初の子はあまり問題がない

考えている事は間違っていないけれど、もっと上手くなる為にはゴチャゴチャしてるところでも何とかする技術が必要だと説明する

(対人プレーを避けてばかりいるとひ弱なプレーヤーになってしまう)

 

後者の子は、なかなか難しい
しかし、練習に来ている以上何らかのサッカーの興味は存在するに違いない
何かのきっかけで急に目覚めることも今までの経験上しばしばある事なので
我慢強く叱咤激励する

 

チーム分けについて

当然ながら同等の力となる様に分ける
そしてあまりにも数人にボールタッチが偏る場合は、もう少し少人数でのチームもつくり、
なるべきボールッッチの多いゲームにする

 

試合がワンサイドに傾いた時
同等な力であって、単に流れがワンサイドになった時には「我慢」すること
一旦自分たちの流れになれば何もかもが上手くいく様になるという不思議な経験を体験させる

またある個人の能力が突出している場合には彼にハンディを与える
逆足しか使っていけないとか2タッチ以内にパスとか

 

子供たちは残念ながらすぐ忘れてしまう
先週できた事も、いざ改めてやらせてみると前に戻っているどころかそれ以上にひどい場合もある
ここで我慢する事!

練習とは実は繰り返しに過ぎない
我慢強く個々に関心を持って、進捗状態を見つめて適切なタイミングで
適切なアドバイスをできる様にする(努力する)

                                          以上

事情があってコーチは引退したが、経験に基づいた現実的な練習方法と自負している
本当のいいコーチとは、サッカー狂いを育てることができる人のこと
年にひとりでもそういう人間を育てられたら、充実感あふれるものとなる

 

 

 

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