パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

西行と待賢門院と堀河局、秘めた恋の相手は?

2012年03月15日 20時09分34秒 | Weblog

NHK大河ドラマの「平清盛」の脚本は女性(?)
先週の恋愛がらみの話は妙にしっくりくるというか
お手の物といった感じ

女性陣は何故恋愛ものが好きなんだろう
タレントの誰と誰がくっついて離れてなど
男にとってはどうでもいいような話を
まるで自分事のように話す

ところで先週の佐藤義清(西行)と待賢門院のエピソード
最初に思わせぶりに待賢門院が
「長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝は物をこそ思へ」
と繰り返したが、これは実は堀河局の
有名な百人一首にも入っている歌

ドラマはフィクションという事?

西行の出家の原因となったのは待賢門院との秘めた恋
と言うのが割合知られているらしい
しかし、ある本に依ると待賢門院は西行より
17歳年上、最近歳の差婚が流行っているものの
はたして、、、

それより可能性のありそうなのは
先ほどの堀河局
この人は才女らしく、なかなか色っぽい歌がある

荒磯の岩にくだくる波なれやつれなき人にかくる心は
うたがひし心のうらのまさしさはとはぬにつけてまづぞ知らるる
あだ人はしぐるる夜半の月なれやすむとてえこそ頼むまじけれ

意味は分からなくても感情は感じられるような
不思議な感覚

西行と堀河のセットにっているみたいなのは
憂き世にも月に心はなぐさむをつひにいかなる闇にまどわん(堀河)
夜もすがら月を見がほにもてなして心の闇に迷うころかな(西行)

夜もすがら妻恋ひかねて小牡鹿のうらめしげなるあかつきの声(堀河)
夜もすがら妻恋ひかねてなく鹿の涙や野辺の露となる欄(西行)

こうして並べると待賢門院より
堀河の方がいい組み合わせに感じる

もっともこの情報は
松本章男著「西行」(平凡社)からの引用

ところで、西行は北杜夫と並んで好きだった辻邦生が
取り上げた人物(西行花伝)で
実はそこから興味を持ったにすぎない
芭蕉が高く評価して、天性の詩人というものの
なんとなく合わない感じだったけれど
今回の大河のおかげでちょっと時代背景も分かり
辻邦生の大作を読んでみようか!
とも思ったところ

しかし、最近は老眼がひどい
それに少々白内障気味か?
体力も低下しつつあるし
読めるうちに読んでおかないと行いけないのだけれど、、、

コメント
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