パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「権力と支配」まさに、その通り(官僚的行政)

2012年03月18日 08時01分02秒 | 

最近、行政がらみの方と接する機会が増えてきているけれど
そこで感じるのは、行政の仕事は回りくどい。
全体像が見えにくい、渡される文章は正確であるが理解しづらい などなど

そんな折、本屋で見つけたのがマックス・ウェーバーの
「権力と支配」
まだ読み始めたばかりだが、なるほどと思う部分があった


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官僚制的行政は、知識による支配を意味する。
これこそは、官僚制に特有な合理的根本特徴なのである。
専門知識に由来する強大な権力的地位に止まらず、
官僚制(または、それを利用する首長)は、職務上の知識、
すなわち、職務上の交渉をつうじて獲得されるか、
「文書に精通した」実務知識によって、その精力をいっそう
増大させようとする傾向がある。
「職務上の秘密」ーーーその専門知識に対する関係は、
技術的知識にたいする商業経営上の秘密に、ほぼ匹敵するーーー
と言う概念は、唯一とはいえないまでも、とにかく官僚制に
特有な概念であるが、それは、このような勢力をえようとする
努力に由来するのである。

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実際、その通り。
これは国とか民族関係無しで人間本来の傾向
時代背景も関係ないということか
それに対抗するのはバイタリティ溢れる経営者群。
これもまた然り。

政治とか経営とか理想像というものが
よく話題にされるが、話題にされると言う事自体が
現在は「そうではない」ということの証拠
人類は少しも進歩していないということか
もっとも、人類は進歩などしていなくて
単に変化しているだけかもしれないが、、

 

コメント
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