パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

総括はなされたか?

2016年01月20日 09時18分00秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

今日は気の滅入る市長リコールの話ではなく別の話

昨日、熱っぽく話すことになってしまった反対派の人と
それだけは一緒というところがあった
それは安保法案に関することなど

秘密という概念が自分たち判断で決められ 
その法律の運用が勝手にされることは
安保法案とセットになって戦争への道を開くのではないか
と 不安になるのは無理からぬ事の認識
 

その方は近所のおばあさんの話をした
おばあさんには3人の息子があった
その3人は赤紙で戦場に行くことなった
残念ながら、その3人とも戦死してしまった
悪気はないだろうが、ある人は「遺族年金が3人分もらえていいね」
と言った
おばあさんは「遺贈年金なんて全部返すから、息子を返してくれ」
と涙ながらに言い放ったという
(自分もその話を聞いて感情を揺さぶられ、顔を見られないようにした) 

こんなことは何があっても繰り返してはいけない
簡単に平和というが、現実の世界ではいくつもの家族が
こんなことになりそうになっている

先の戦争の総括がなされていない
その反対派の方は言った
何故起きてしまったのか
何故止めることは出来なかったのか
メディアの伝え方に責任はなかったのか
誰に責任があったのか、法的にどうだったのか
そしてそれらを踏まえた上で、自分たちは具体的にどうしようとするのか
それは言葉で「深い反省  うんぬん」の言葉を発することではない 

同じ敗戦国のドイツはワイツゼッカーの有名な演説
過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる 
と過去を総括しているのに、我が国はどこへ向かおうとしているのか
怒りはとどまることはない

でも、その人にちょっとだけ告げてみた
戦争の総括がなされていないのと同じように
新城市では住民投票になってしまったことに対する総括がなされていないのですよ
総括がなされていないから同じようなことが繰り返され
本当ならしなくてよい運動にまで至っているのです、と

結局、話はいつもの(?)テーマに戻ってしまった
前を見ることだけがポジティブなのではなく
しっかりと過去を凝視すること
そしてその結果を次に生かすこと
真にポジティブというのはそういうことだと思うのだが 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする