以前、本を膨大に所有している人を知った
特別に部屋を作って、そんじょそこらの地方の図書館には
負けないほどの量ということだった
ところがその人に聞いてはいけない質問があった
「その本は、読まれたのですか?」
当然のことながら、膨大な物理量では読めるはずがない
そのように聞くのは嫌味とか失礼に当たるが
当人にとっても少しばかり心苦しいところがあるのかもしれない
結局、世の中には読書家と収集家がいるということ
本が多いと言っても、そのスタートはかなり違う
本の中身を自分ものとしたい人、コレクションとしての充実を図りたい人
確かに集めだすといろんな連想が湧き上がって、ますます収集に拍車がかかる
と言うのは何となく分かる
同様なものに音楽のソフトがある
自分も本と音楽ソフトに囲まれた空間がとても心地良いと感じる一種のオタクかもしれない
でも、どちらかといえば、それらを体験して良いと思ったものに囲まれていたい
これらを読んだんだ、とか聴いたんだ、と自己満足に浸っていたいだけかもしれないが
しかし、最近困るのはその気になって購入した書籍や音楽ソフトが
収集家の様な扱いになっていること
気力・集中力・記憶力が続かず最後まで読めなかったり
つい気分が乗らず聞く気になれないままでいたり、、
もったいないな、、と思いつつ、これも悲しい現実
仕方ないか
毒にも薬にもならない話