goo blog サービス終了のお知らせ 

パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

人の意見に影響されること(自分を貫くのは難しい?)

2018年10月22日 15時56分34秒 | あれこれ考えること

紙の上に並べて書かれた5センチの黒い線と6センチの赤い線
そのどちらが長いか?を問う実験があった
当たり前のように赤い方を選ぶ人が多かったが
次のような仕掛けをした時、その答えは違ってきたのだそうだ

その仕掛けとは、これこそが実験の肝なのだが、(実際には短い)黒のほうが長い
と答える人を打ち合わせて用意しておいて、(その数は無視できないほどの数)
その答えを実験する人の耳に入るようにしたのだ

そうすると、結果はなんと赤い線が長いのではなく黒のほうが長いと判断する
人がぐんと増えたのだそうだ
「自分は赤のほうが長いと感じていたが、多くの人が黒だという
 もしかしたらみんなが正しくて、自分が勘違いしているのかもしれない、、」
このような心理で自分の意志を変えてしまうと、この実験を行った人物は解釈していたが、
笑えないのはこういうことはありそうだということ

特に答えがはっきり出ないような事柄
善悪、美醜、道徳的なこと、政治的なこと、、どちらかといえば自然法に準ずるような判断の時
人は素直に感じた自分の直感どころか論理さえも、他の多くの人の声を聞くことによって
自らの判断力を疑い、安易な同調に流れてしまう

この実験を日本人、欧米人、アジア人、アフリカ人、中東の人々と比較すると
同じような傾向が見られるかどうかはわからないが、少なくとも日本人には
大いにありそうな傾向だ

となると、自分を信じるとか、自分の全人格的な判断を貫くというのは
実は想像以上に難しいのかもしれない
日本では「長いものには巻かれろ」という諺がある
判断を自分の責任の上で行うより、責任は他人に預けて従うほうが楽で
責任もない、、、そして多分正しいことだと思いたがる、、
でも、この傾向が蔓延すると、少しやばいことになっていきやしないか、、、

特に体制順応型の今どきの若者は、大丈夫か、、、
とついつい言いたくなってしまう昨今!
(自分たちの若い時は、、、、)





 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする