去年の今頃は股関節が痛くて何もしなかったが、幸い今年はゴソゴソできている
数少ない自分の役割が庭の水やり
今年は2本の木が枯れて植え直したものだから庭師さんに
「この2本には今年はしっかり水をあげてください」と言われてたので
朝と夕方に言われなくても自発的に行っている
朝は気持ちのいい空気の中で行うが、困るのが虫
小さな虫が脚、腕、手に知らず知らずかゆみの元を残していく
それで虫よけスプレーを「ちゃんとやっときなさいよ!」と言われて
もうじき空になりそうなのをケチって使ってる
水をあげるのは動物に餌を与えているみたい
現実は土の表面を濡らしただけかもしれないが、やった感覚、満足感はそれなり
葉っぱに水がかかると所々で蛾が飛び立ってくる
葉の裏に隠れていたのだろうか、急に水に濡れることになってびっくりしたかのよう
彼らは雨は理解できるかもしれないが、人工的な予期せぬ水はどんな気持ちでいるのだろう
蛾なら良いが、蜂が葉陰から出てきたりすると、君たちへ意地してるわけじゃないよ
と少し弁解じみた言い訳をそっと心の中で言ってみたりする
葉っぱにいるのは蛾や虫だけじゃない、知らないうちに蜘蛛の巣がかかってる
それはいつもいつもなので、蜘蛛は一体どうやってここまで来ているのだろうと
不思議に思ったり、待つだけの戦術で間に合うのだろうか、、と少し心配したり
セミも遠くで鳴いてることは多いが我が家の木に止まることは何故か少ない
たまたま珍しく一匹が存在感たっぷりに鳴いていた
逃げないようにとシズシズとセミを探すと、いたいた、お腹を前後に揺らして必死に大声をあげている
セミってこんなふうに鳴くんだ、、と改めて認識したと同時に、そのひたむきさ故に
セミの寿命はどのくらいなんだろう、、健気だな、、楽しかったと生きてるうちに感じてほしいとも
庭は秋になると知らないうちに虫が鳴き出す
今のところはその兆しは無いが、葉っぱの裏できっと出番を待っていることだろう
木も虫も生き物
生き物が人に与える安心感のようなもの、、
木も花も虫も、名前はさっぱり覚えられないが、長生きしてほしいものだ