パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アビーロード(もう半世紀)

2019年08月15日 10時02分45秒 | 音楽

ビートルズの「アビーロード」のリリース50周年だそうだ
それを記念しての限定販売の広告が目について仕方ない
すでにアビーロードは二枚のLPを所有している
一枚は普通に東芝EMIのもの、もう一枚は小池レコードから手に入れたもの
感覚としては小池レコードのほうがより鮮明なナマっぽい音がしている

今朝、B面の方を聴いた
本当に凄いなとつくづく実感
初めて聴いた時の興奮を思い出す

ビコーズの静謐なコーラスはロックだとかの世界以上と思えたし
ミーン・ミスター・マスタードから始まるメドレーでは
ポリシーン・パンの畳み込むような切羽詰まった感じから急にメロディアスな
シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドーに繋がるところなどは
泣きたくなるほど興奮した
そして、子守唄のゴールデン・スランバーから歌いやすいキャリー・ザット・ウェイトに
なるときは、思わず声を張り上げて歌った
またユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネーのメロディが回帰するところは
なんと統一感があって効果的なんだろうと思ったし、
ジ・エンドのギタープレイのバトルは、この音楽がロックという分野と感じさせる

そしてジ・エンドの歌詞がいい
And in the end
The love you take
Is equal to the love you make

この歌詞はなんとなくジョンぽいがポールのつくったもので
映画「イマジン」で、イメージ的にはジョンぽいので勘違いしていたファンが
ジョンに「キャリー・ザット・ウェイト」のことを聞いたら

「あれはポール作ってて俺は関係ない、、、」みたいなことを言ってたシーンを思い出した

歳を重ねると聴くところが少しづつ変わってくるかもしれない
今回はリンゴのドラムがリズムを刻むというよりは歌うパートの一つみたいな
また効果的・印象的な音を出していると今更気づいた

この音楽を作った時のビートルズのメンバーの年齢を考えると、少し驚きを覚える
解散時がジョンが30歳、ポールが28歳、、
このあとのLP(作成は早かったらしいが)「レット・イット・ビー」は
モーツァルトの魔笛とかピアノ協奏曲27番とかクラリネット五重奏曲を連想させる
どこか寂しい感じで純度の高い音楽は、とても30前の人間の音楽とは思えなかった

で結局のところ、誘惑に負けて50周年記念販売はLP3枚組をポチッとやってしまった
1枚目は今までのと同じもののリマスター(?)
あとの2枚は製作時の別テイクのものが入ったもの
マニアックで好き者しか意味はないかもしれないが、これなどは指揮者のリハーサル風景のようで
それなりに面白そう
頼んでしまったから、もう来るのが待ち遠しい、、

ところで、ポールのライブの締めはこのアビーロードのゴールデン・スランバーからジ・エンドまでの
メドレーとなっている(2013年の東京ドーム、2018年のナゴヤドーム)
本当にアビーロードのB面は、、、凄い!




 



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