パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

芭蕉めざめる

2009年03月16日 22時26分43秒 | 
久しぶりになんとか最後までページをめくった本
それがこの「芭蕉めざめる」光田和伸 青草書房

この本は週刊誌の書評で嵐山光三郎が薦めていたので
手帳にメモしておいて、スランプ気味の先日手に入れたもの
芭蕉が隠密だったうんぬんが詳しく、、、
みたいな文章が記憶に残っていて
高橋克彦の写楽や北斎みたいな面白い話かな
と期待して、なおかつ嵐山光三郎の「悪党芭蕉」が
それなりに面白かったので、彼が勧めるものなら
間違いなかろうと判断したものだ

さてその内容は
なるほど丁寧な内容だった
面白おかしく隠密の証拠を提示すると言うのではなく
メインとなるのは芭蕉が俳人芭蕉になる過程を
解説しているもので、確かに深くなっていく変化が
分かりやすく時系列で紹介されていた

勿論、隠密らしい人たちとの交わりの可能性
状況証拠みたいなものは多く紹介されていたが
読後感は、そんなものはどっかに飛んでしまっていて
17文字の詩の奥深さを改めて知るにいたった

それにしても前回の「悪党芭蕉」の時も思ったのだが
連句会 
(発句から始まり数人が前の句にインスパイアされて
 次々に詠んでいくもの)
これは言葉による戦い、ディベート的な要素があって
なおかつ個々人の教養、知識も試されるようで
その場にいれば緊張感にあふれた
ライブみたいなもので面白そうだ

ところで連句集や
その連句の起承転結を分かりやすく解説した本は
世に出回っているのだろうか
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これもまた現実

2009年03月14日 15時15分34秒 | Weblog
毎日の様に報道される雇用状況、景気の悪化
ホームレスの人が何万人出るのが予想されるとか
決算内容が過去最悪どころか倒産件数も馬鹿にならないとか
そんな気の滅入る話が多い中でも
現在存在している企業は何とか生きていかなくてはならず
そうした企業は一つの目安として昨年対比がある

先日訪れたオーディオショップ
この昨年対比は?
と言う質問には明確な答えは返ってこなかったけれど
最近売れているものは?
の質問には
流石に高いアンプやスピーカーの類は売れない
それは既にそのようなセットを持っている方が
顧客のせいもあるけれど、どうもためらっている様子は
感じられる
しかし、(節約に)我慢できなくなって
小さなもの、細々したものはよく出て行くとのこと
それで、どんなもの?
と尋ねると
電源タップ(?)説明によると家庭のコンセントの電流は
ノイズが多くオーディオにはいい影響を与えない
この道具を使えばアンプを変えるくらい効果がある
とのこと
店員さん自身もそれほど効果があると思っていなかったらしいけれど
試してみたら馬鹿にできず、最近はこの製品ばかり奨めているとのこと

そのせいか?ここ3週間で60セットくらい売れたそうだけれど
しかし、この製品価格はなんと17万円少しオーバー
なんと言うこと!
コンセントの口が4つ付いているだけのものが17万円

趣味の世界と言ってしまえばそれまでだが
これだけのものに平気で出費できる人たちが多くいるのも事実

単純に世の中にはいろんな人がいるのもだ
と改めて感じた次第

それにしても、そんなに変るのだろうか?
変ったとしても人間の耳はすぐに慣れてしまって
以前の状況を忘れて、またすぐに不満が湧き上がってくる
もっともそれだからこそオーディオショップが成り立っていくのだろうが

さて自分は買う時があるのかな?
正直なところ「わからない」

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たまには真面目な考察(?)

2009年03月12日 20時40分55秒 | Weblog
始まったばかりか、いつ終わるかわからないこの不景気
厳密には循環する景気の変動というよりは
社会の構造、経済の仕組みが変ってしまって
たとえ一旦景気が戻った様に見えても
無くなってしまった仕事などは再び
同じ様には存在できないだろう

今言えることは格差は所得だけではないと言うこと
最終的には所得に跳ね返ってくるけれど
その前提となる仕事自身が
極めてハードなスキルと胆力を必要とするものと
思い切り現場的な労働集約的な、
特別な能力を必要としない
誰にでも置き換え可能な仕事とに大きく分かれてしまっている

例えば商業簿記などは知識、経験がなくても
コンピュータのソフトに入力すれば面倒なことは
誰にでもできてしまい
必要なのは早く、安く入力できる人材ということになる

つまり個人の技術の成熟とか進歩などは
極端に行ってしまえば必要とされない状態になっている

確かに一生を通じてコンスタントに
意味ある仕事に携わることができれば
そして徐々に収入も増えていけばよいにだけれど
残念ながら科学の進歩は人の仕事を
極めて単純化の方向に押し進めている
もちろんそうでない人、人間としての能力を
フルに活用しなければならない人たちもいる
だが、そういう人々はそんなに多く要らない
ほんの一部の人たちだけで用は足りてしまう

皆が猛烈に努力して、
それぞれが自己責任の名において
自分の生活の基盤を確保していく
これが一般的なあるべき姿みたいな昨今の論調だが
実際には自分の生活基盤を守るだけだったら
普通に努力して、普通に暮らしていければいいのではないのか?

仕事に対して日々努力みたいな
きれいごとに響く言葉は
ラインに就いている人たちには通用しない
そういう人たちは仕事とは単に生活の為の
時間の切り売り以外の何者でもない

今盛んに持続可能なうんぬんと
声高に言われているけれど
持続可能にすべきなのは自然だけではなくて
人の生活そのものも
そうでなくてはならないのではないか

夜行性の動物でない人間が夜に働き
効率の一言の為に機械の一部の様になっている状態

本来は家族との楽しい時間を過ごす為の手段であるお金が
いつの間にか目的化して
より多くのものを持つ為に(持つことは幸せ)
人は働く様になっている

そしてこの事実に何の疑いも持たずに
いや、持つ事自体が自分を不安におとしめる為に
考えることを中止して
何か変だと思いながら、諦めて暮らしていく

だが、どこかで大きな考え方の変化が
大きな規模で起きない限り
世の中は益々住みにくくなってしまいそう

ホント、困ったものだ






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サポートセンターの受付時間

2009年03月10日 22時22分11秒 | Weblog
晩御飯も済んで、いつものようにパソコンの電源を、

ところが今日はうんともすんとも反応がない
どこか壊れていると言うより
全く反応がない

以前にもこんなことがあった
その時は恥ずかしくもコンセントが緩んでいただけで
電話で指摘されてすぐに直ったので
今度も電源部の緩みをチェックして
再度トライしてみたのだが
やっぱり全然動かない

こうなると頼りはサポートセンター
急いでかけてみたものの
「サービス時間は平日は9時から18時」うんぬんの
冷たい機械的な音声ガイダンスが流れただけ

これは実際困りものだ
どんな種類のサポートセンターの時間も
似通ったもの
さてかけて聞こうとする時間には
大概仕事中で、実際機械を目の前にして
あれこれチェックすることが出来ない

一見時間のありそうな
土日はそれなりに忙しかったりするし
なによりも早く解決したいと思っているのに
現実的に平日に出来ないのは本当に困る

せめてもう少し遅くまでサポートセンターを
開いていてもらえないかな
もっとも自分は人があまり遅くまで働くのは
あまりよくないことだと思っているので
そんなに遅くまでやっていてもらわなくてもいいけれど

それにしても、別のパソコンを使いネットで調べると
このトラブル結構多いらしい

ホント何がなにやら分からないし
使えないと不便だし
困ったものだ
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少年サッカー大会(1年生たちは、、、)

2009年03月09日 21時15分44秒 | サッカー
「5.4.3.2.1.こらーっ!」
しかし、聞こえるのは笑い声
続いて聞こえるのは、1年生みんなが声を合わせての
「5.4.3.2.1.こらーっ!」

昨日のサッカー公式戦でのこと
年に3回、1年から6年まで全学年
しかも全員が出場できる大会が催されるが
昨日はその今年最後の大会

自分の担当の1年生は、
お祭りで出席できなかった子をのぞいて15名
いつもマイペースで人の話を聞かない宇宙人たちだけれど
昨日はテンションが異様に高く、みんなが大声で話して
ケラケラ笑って所謂、興奮状態の感じ
どうやら試合が待っているということを理解しているらしい

ほんの数ヶ月前は試合の意味自体も
そんなにわかっているようではなかったが
確かに少しずつでも進歩しているようだ

15人を8人と7人に
少ない方のチームには一人分助っ人を出すことにして
実力、運動神経が同じくらいの子にジャンケンさせて
公平に分けた

勝つ為だけだったらそれなりの子を優先的に集め
Aチームとする方法もあるだろうけれど
自分はこの方法はとらない
公平に分けて活発な子には、頑張らなければ勝てない!
と思わせるような負荷をかけるチーム分けに(いつも)している

さて試合結果はAチームは
0-0の引き分け
しかしトーナメントで決着をつけなければならず
1年のPKは決まらないし時間がかかって仕方ないので
5人の代表でジャンケン勝負

しかし時の運というもののこちらはジャンケンの弱い(?)連中ばかり
1-4で完敗

次のBチームは
3-0で勝ち

その結果Aチームは3位決定戦に
Bチームは優勝決定戦に臨むことになった

それらの試合までだいぶ時間が空いて
暇を持て余している子供たち
「みんな集まれー、君らジャンケン弱すぎ!
 今からジャンケンの練習
 コーチとジャンケンして負けた子は罰ゲーム」
おもしろ半分に誘ってみるとテンション上がりっ放しの子供たちは
負けて腕立て伏せ3回の罰ゲームさせられても(実際にはしていないが)
「もう一回やろう!」
と言いだす始末
こんな時の子供たちは本当に無邪気でかわいい
そして幸福感を感じられる瞬間だ

さて3位決定戦は
2-0で勝ち

続く優勝決定戦は
我がAチームの2-0のワンサイド状態からから
自分が主審だったので負けているチームに
1点取れば流れが変わるから頑張れ激励した結果
2-1に追いつき、さらに押せ押せの勢いから
ついに2-2の同点
こうなるとAチームは最初の余裕の様子は一気に消滅
何をしても上手くいかない
反対に追いついた相手チームは前に前にの力が更に増して
今にも逆転しそうな勢い
ここまで追いつめられるとAチームは必死になる分だけ
仲間内でケンカが多くなってくる
自分のしたいことが人とだぶって、
「邪魔するな」と言ってみたり
他人のミスを叱ったり
みんながみんなイライラしている

正直なところ、勝たせてやりたい!
とも思ったが、これはこれでいい経験だとも思った
つまりサッカーにおける一番危険な得点2-0の試合を
経験できているからだ

だが2-0の本当に怖い意味を知るのは
もう少しあとになってからだろう

結局、勝負はつかず引き分け
今度は流石にジャンケンというわけにはいかず
PK戦に
ところが、やはりと言うべきか
どちらのチームも全然入らない
キーパー正面に蹴ったり、弱かったり

それでも4人終わった時点で0-1で
Aチームがリードされていた
さて最後となるか5人目

ピーッ!
力強いボールがネットを揺らしたとき
大喜び
みんな一気に同じ感情を持てたようだ
しかし、まだ相手側が入れればそれで終わり
ドキドキしながら見つめるうちに最後のキッカーは
キーパー正面に

そこからは長い長いサドンデス
なかなか決まらない
8人全員蹴っても決まらず
一回りも3人過ぎくらいまでノーゴール

いつまで続くかな?と思い始めた頃
やっとAチームのゴールが決まり初めてアドバンテージ
結局相手側のシュートが決まらず勝負は決着

こうして終わってみると子供たちに優勝させられたのは
嬉しいけれど、何よりもよかったのは
勝つ為には苦労しなければならない!
と実感させられたこと
(もっとも子供たちにわかったかどうかは疑問だが)

なにをやっても上手くいかなくなってしまったこと
味方同士で言い争いをしてしまったこと
追いつめられた気持ちになってしまったこと
こんなことは普段の生活ではあまり経験できないことで
それらを乗り越えて
ようやく嬉しい結果に落ち着くことができたこと

子供たちはこうしたことは
きっとすぐに忘れてしまうだろうけれど
それでも何らかの為になっているはず!

できれば少なくとも来週の練習くらいまでは
覚えておいてほしいけれど無理かな?






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Jリーグ開幕

2009年03月07日 21時10分57秒 | サッカー
昨年は結局一度も観戦に出かけなかったJリーグ
地元のグランパスは意外や意外の好成績で
期待を裏切ったが、よい方向に裏切ったので
今期は少しは期待してしまう

で、今日の開幕戦
用事があったので前半の終わり5分位から見始めたが
グランパスは0-1で負けていた

ところが後半の早い時間にスローインからの
ダビのフィジカルの強さを生かした同点ゴールで
ゲームは一気にグランアパスのリズムに!
2点目のマギヌン、中村、玉田つないだ得点は美しかった

また3点目もダビのまたもやフィジカルの強さを生かした得点で
大分側に退場者も出したことだし
一方的になるかと思いきやウェズレイのヘッドで1点差
この辺りからバタバタし始めた

まだまだ本当に強さになっていない感じ

それにしても田中隼磨、
魅力的なそして非常によい補強をしたものだ
スタミナ、センス、技術 もしかしたらアントラーズの内田より上かも

同じく補強組のダビは戦前の予想通りの結果を残すところがたいしたものだ
玉田は本当にセンスあるプレーで見ていて楽しい

しかしこの試合のあと見たアントラーズと比べると
まだまだ優勝までは距離があるという感じ

今日のアントラーズの守備は堅いと言うか
スペースがないというか
攻撃の手段を見つけにくい完璧な試合運びだった
そしてカウンターの速さ
一気に数的優位を確保してしまうような上がり

もっとも対戦相手のレッズよりは
出足がよかったり試合慣れしているような感じなのは
先週のゼロックスカップのおかげかな

それにしてもここで問題なのは
結局得点は外国人とか
外国人がらみに終始していること

どうも日本人だけでは局面の打開ができないようだ
それにはフィジカルの所為もあるらしいが
このフィジカル、強くする方法はないのだろうか

急になんとかすることは無理だろうから中学、高校のあたりで
どういう練習、訓練をしたらそれなりに強くなるかを
考えていかないとこの国のプレーヤーの更なるステップは
見込めないような気がしてならない

スペインなどはシャビ、イニエスタ、ラウルなどは
それほど体格に恵まれていなくてもあれだけできるのだから、
なんとかしようがありそうな気がする
(ここでやってほしくないのは日本人はフィジカルが弱いので
 チームとしてみんなで守ったり攻めたりしよう、という解決策を選択すること)

最後は個の力、
この部分が日本人は弱すぎる
メンタルもフィジカルも

中田英みたいな選手が何人もいたらチームがまとまらない
と日本では考えてしまうかもしれないが
そもそも南米やヨーロッパは
だいたいのチームがそんな連中ばっかりで
チームプレーとは個々の意思の交通整理をすること
みたいなニュアンスがある

いかん、また話がそれてしまった

さて今シーズンはどのチームに幸運が舞い降りるか?
アントラーズもこのままずーっといいわけではないだろう
勢いに乗るチーム、選手
新たに出てきてほしいものだ


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若手政治家には、せっかくのチャンスなのに

2009年03月05日 21時51分33秒 | Weblog
このタイミングで小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規氏の逮捕は
多少?と思わせないでもないが
一番困るのは
政治家はみんな「同じ穴のムジナ」みたいな印象を
国民が持ってしまうこと

どうせ誰がやっても、とか
何も変わりっこない、みたいな気分に陥ってしまうことが心配

残念ながら政治家という種類の人たちは
たたけば埃の出る人たちのようなので
小沢氏のことについて何の驚きも感じなかった

だがこれで民主の支持が減るかどうかはどうなのだろう?

民主はいいけど小沢さんがなあ!
という人が多かったのも事実

これでスッキリ小沢さん離れが民主党内でできれば
と思うのだが
なかなか行きがかり上、と体裁と、しがらみで
どうもモタモタしそう

それにしても、自民も民主も若手は
せっかくのチャンスなのに何故大声を出して
行動しないのだろうか?

こんな時は一気に国民の支持を得てしまう
可能性がありそうに思えるのだが
みんな人の顔色ばかり見ているみたい

よそ者、若者、馬鹿者が世の中を変えると言うが
どうも若者、馬鹿者がいないようだ

人は必ずしも理性的な存在ではない
むしろ感情に左右される
小泉純一郎や東国原知事に対する熱狂は
彼ら二人の熱っぽい演説の結果で
正しいことを言ったとしても
小沢さんや安倍さん福田さんの話しっぷりでは
人は動かない
(政治家の武器は言葉であって、演説なのにこれがイマイチでは
  どうしようもない)

つまりは政治家本人の熱さがない
熱さからほとばしり出る言葉は、たとえ稚拙であっても
人も気持ちを打つと思うのに
ほんと出てこないなあ、新しい希望の持てる政治家
今は中堅若手にとってはチャンスと思うのだが
一歩踏み出せないのかな

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ブレーキ踏みっぱなし(アクセルはミステリー?)

2009年03月03日 21時18分31秒 | Weblog
今年になって読書のスピードが思いっきりスローになってしまった
書店に行けば面白そう!等と思っても
なぜだか買うまでには至らず(景気が悪くて節約している所為?)
といって読みかけの本に再挑戦する気にもなれず
結局なんにも考えないでボヤーッと過ごす毎日が続いている

こんな日が続くと流石に不安になって
何か読まなければ!と思うのだが
今までの解決法は軽いミステリーを読むこと

さて景気付けの一冊は何にしようか!
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