おまけのDVDのついたこのアルバムは、ポール・マッカートニーがビートルズ解散後につくった
2番目のアルバム「RAM」を、ほとんどそのままの曲順、演奏でカバーしたポールへのトリビュートアルバム
演奏はティム・クリステンセン 残念ながらこの人のことは知らなかった
知らなかったのに手に入れたのはほんの偶然
ポール・マッカートニーとラムとかなんとかでひっかかってきた
そしてこれが本当に楽しいアルバム
普段はDVDなんて見ない自分で、パソコンのDVDプレーヤーしかないのだが
今日はおまけの方から体験することに
最初のToo many peopleから本家のアルバムを彷彿とさせる
ライブ演奏なので勢いがある
それに人数も多く、ポールの一人多重録音のものより分厚い感じ
まずは良い掴みの1曲目
続いて3Legs
黒人ぽい音色の声と途中からリズムが変わって
一見へんてつもない曲が複雑な感じに
ライブの良さはあるけど本家のリズムの変化のほうが少し面白いかな
Ram On
イントロからまるっとコピーしている
そしてそれは嫌味というより微笑ましい
ポールの音楽に心酔して出来る限り忠実に再現しようとしているみたい
Dear Boy
この曲結構好きな部類
メロディアスな主旋律にからむ対旋律
その同時に聞こえる音楽的な瞬間の充実感
本家ではリンダの声がプロっぽくない感じで変と思ったこともあったけど
曲の進行の素晴らしさでそれもクリア
この演奏でもやはりこのからみ合いは面白い
次はメドレーで
Uncle Albert/Admiral Halsey
潜水艦の中のような効果音の部分もライブでもきっちり真似している
そして演奏者もとても気持ちよさそうな
声を張り上げての歌
思わずDVD見ながら自分も歌ってしまう
このところはビートルズのアビーロードの
Boy you gona carry that weightの合唱部分を思い出させる
音楽の楽しみ快感ここにありと言った感じ
Smile Away
Heart of The Country
Eat At Home
もライブ感に満ちた楽しい演奏
本家と順番が違っている
Monkberry Moon Delight
これには期待していたのだが
悪くはないけど、もう少し頑張って欲しかったな
この猥褻な歌(?)英語なのでたいして意味もわからず
音だけ聞いていると曲後半の繰り返しの
本家のアドリブがすごい(メロディアス)
そこまで真似するのか!と思ったけれど
さすがにそれはなかった
あれはポールにしか出来ないのかもしれない
Long Haired Lady
これはDear Boyと同じように旋律のからみ合いが楽しい
そしてRam 最後の曲
The Back Seat Of My Car
さすがに最後の曲と言った盛り上がり
皆声を張り上げて、、、ロックと言う範疇を超えたただ歌うことの
快感に満ちた音楽がそこにある
そしてこれらの演奏をしている人々の
ポール・マッカートニーに対する愛情・尊敬・共感が
体全体から感じられてなんか泣けそうになった
それにしてもこの元となったアルバム「RAM」
これはホント傑作で自分の中ではポールの一番出来のいい
そして才能がほとばしった作品ではないかと思う
いろんなことをやって、しかもメロディアス
音楽的にもクラシック的な対旋律の使い方
そして効果も、、
アビーロードの後の勢いがまだポールの中に残っていて
作り上げた本当に良いアルバムだ
そしてこの傑作アルバムを再現し、「Pure Maccartney」
と名付けた本当にポールの真髄を表現したこのCD(DVD)は
去年の発売だったらしいが何故話題にならなかったのだろう
本当に口を酸っぱくしても何度も言いたい
ポールの「RAM」は最高のアルバムで
「Pure Maccartney」は最高に楽しいトリビュートアルバムと