パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

キャプテンとPKキッカー

2022年12月10日 16時44分23秒 | サッカー

今振り返ると今大会のPKはおかしな偶然が続いている
負けたチームはキャプテンのPKが阻止されている
PKにトライするのは責任上キャプテンの役目なのかもしれないが
日本の吉田、スペインのブスケツ、オランダのヴァンダイクがそうで
可愛そうなくらい今までの努力が報われない残酷な結果だ

そして彼らは守りを主にするポジションの選手で
ゴールを決めるのが本職ではない
だからシュートはうまくない、、との思いもないではないが
後ろ目の選手はFWの選手よりも冷静なタイプが多く
PK戦のような非常事態には対処できそうなイメージがある

もちろん成功したチームのキャプテンもいる
クロアチアのモドリッチ、アルゼンチンのメッシ
メッシは一番最初のキッカーだった
ネイマールはもう少しあとのキッカーだったが
その役目を果たすことなく勝負がついた

ブラジルは最初のキッカーにネイマールだったらどうだったろう
ネイマールは当たりに当たっているGKを交わしてゴールしているだけに
流れ全体を引き寄せられたのではないか、、と思ったりする

それにしても、アルゼンチンもクロアチアも
少しくらいコースが読まれて弾かれても勢いでゴールに入るようなキックだった
そこに確かな技術と強い精神力を感じたわけだが、このあたりも学びたいところだ

今日のフランス対イングランド、モロッコ対ポルトガルは
PKはで決まりるようなことのないことを望みたい

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クロアチア、アルゼンチンがPK戦で勝ち残った 

2022年12月10日 09時00分26秒 | サッカー

眠たいっ!
今日が土曜日で良かった
(年金生活者には毎日が日曜日だが)

0時からブラジル対クロアチアの試合を見た
予想はブラジルの圧勝
何しろクロアチアは日本との戦いで延長まで戦ってるし
年齢のいった選手も多いし、、、

ところがクロアチアはしぶとかった
大きな体格の選手がブロックを作って立ち並ぶと
ブラジルと言えども簡単に侵入できない
それに今大会当たりに当たってるキーパーがセーブを連発
距離を詰める感覚が素晴らしく、単にシュートチャンスがあるだけでは
ゴールを割ることができない

膠着した状態は、それでもブラジルに余裕があるように見えた
ネイマールの得点はキーパーをかわてシュート
このような一旦横にいってからのシュートでないと決まらないと思った

これで終わりかと思いきやクロアチアが追いついた
このしぶとさは一時期のドイツそっくりだ
昔のドイツはこんなだった
モクモクと出来ることをし続ける
その迫力は、いつかやられるのではないかと恐怖心を覚えさせるものだった

結局、またもやPK戦
クロアチアの選手の度胸の良さ、キックの正確さが際立った
クロアチアの殆どの選手が気持ちを込めて思い切り蹴っている
しかもコースも素晴らしい
ブラジルの選手で絶対セーブされないキックと思ったのは
カゼミーロのそれだった

ブラジルはスペインと同じで、肝心なところで甘いところがある
今回のメンバーの中にドゥンガのような選手がいたらもう少し締まって
現実的な戦いをしたのではないか、、と思ってしまった

この試合の後ではすぐに寝られず、アルゼンチン対オランダを見た
画面からはオランダの迫力が少しも感じられなかった
メッシのアシスト、PKゴールで決まりと思ったが
オランダが高い打点のヘッド、そしてデザインされたFKを生かして
(これはとても奇抜で何が起きたのかと思えるほどだった)
ついに同点に

延長戦は事情があってリアルタイムでは見なかったが
この流れでは延長で勝負がつく感じではなく
PK戦になるだろうと予想した

流れは追いついた方にあるかもしれなかったが
勝ちの資格があるのはアルゼンチンの方のように思えた
試合に判定があるならばアルゼンチンの勝ちで
勝負は時の運というものの、、この試合はアルゼンチンが勝つべきだと感じた

結局、流れに負けずアルゼンチンは勝ちを奪い取った
PKのキックも気持ちの入った心動かされるものだった

それにしてもベスト4に勝ち残ったクロアチアとそこそこの試合をした日本
クロアチアのブラジルとの戦いを見るにつけ、このチームと同等の力があったのか
とすこしばかり驚きを覚える(と同時に悔しさも募る)

今日の夜はフランス対イングランド、もう一つがポルトガル対モロッコ
一試合も負けていないイングランドと判官びいきでモロッコを応援したいが、、
実力では、、、

こうしてお祭りも少しづつ終わりに近づいている

後少しで祭りの後の喪失感をカタールの人たちは
思いっきり感じることになるだろうな

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試合中に予感したこと(不意に浮かんだこと)

2022年12月09日 09時29分10秒 | サッカー

ワールドカップはまだ終わっていない
日本が敗退した時点で、にわかファンは関心は別のところにいってしまうが
ここからの真剣勝負が面白い
イングランド対フランス、アルゼンチン対オランダなどは
どんな展開になるかワクワクする

日本人の熱しやすく冷めやすい傾向とスター主義はちょいと不安を覚える
それは普段サッカーを見ない人にもわかりやすいかもしれないが
肝心な点をないがしろにされそうで違和感を覚える

三苫のプレーは効果的で諦めないところも良かったが
試合を見ていてまるで予感の様に感じたところは
ドイツ戦での権田のスーパーセーブが続いた時に
「もう点は入れられないだろう」とふと思ったことだ

ワールドカップ全体の流れを一気に日本に傾かせたのは
ドイツ戦の堂安の同点ゴールだった
彼の前にごっつぁんゴールとなるボールがこぼれてきた
その幸運が日本のその後を変えた
そしてその幸運は今度は実力でスペイン戦の同点ゴールをゲットした

不思議な予感はドイツ対スペイン戦を見ていても不意に訪れて
スペインのGKを始めとした後ろからパスを回すプレイは、
プレスをかけた選手を少しばかりバカにしているところが見えて
これはきっといつかポカをする!と感じたのだった
だから日本は無駄かもしれないがGKにプレスをかけるのは良いことだろう
そんな風に感じたのだが、実際のところ堂安の同点ゴールに
つながった(伊東のパスカット)のはこの予感が正しかったこととなった

予感のもう一つは残念ながら南野のPK一番目のこと
彼は勇気を持ってトライして、あとに続くひとのプレッシャーを軽減したが
一番目のキッカーと知った時「違う!」と声を上げそうになった

全ては結果論かもしれないが、4年に一度しかないこの大会は
不思議な運命を演出するなにかがある
結局は強いものが勝つ、、というシンプルな結論に落ち着くだろうし
そうでなくてはいけないと思うが
それまでにサッカーの神様はいろんな味付けをする
そして幾多のストーリーが作られる

ただ、日本には勢いではなく、強いものが勝つというものを体現できるように
地に足のついた努力を継続してほしいと思う
(頼むからストライカー養成のための何かを考えてくれ!)





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心技体の優先順位を疑う

2022年12月08日 09時55分50秒 | サッカー

スケートの羽生も野球のイチローもサッカーの本田も自分の言葉で話す
聞き様によっては尖った内容も少なくないが、安易な常識的な考えではなく
経験から生み出された実感から生み出されている

日本でよく使われる言葉に「心技体」がある
戦いに際してその優先順位がこのようにあることも
多くの人が受け取っているかもしれない
大相撲などは最後の最後は心の持ち方だ!
とまで言い切ってしまう人もいて
それはそれなりの説得力を持っている

サッカーに関係する人の中に
この「心技体」の優先順位を疑ってかかる必要がある
と、実感を込めて語る人がでてきた

今回のワールドカップの善戦を踏まえ
それでも先に進められななかった現実は
結局のところ、個のレベルアップをするしかないと
実際に戦ってきた選手は身にしみて感じているようだ

日本人の好きな犠牲心とか協力してものにあたる姿勢は
一つの特徴ではあるが、それを万能とする考えは
現実的ではないかもしれない

一所懸命戦うということは、みんなが同じことをするという意味ではない
みんながプレスをかけてボールを奪い取るとか、守るとか
以前の例では走りまくって感動を生んだ中山や岡崎や
今回の前田とかは心を動かされやすい

ところがアルゼンチンのメッシは心配するほど歩いている
近くにボール保持者がいるならプレスをかけろよ!
と言いたくなるほどだ
(いつも驚きを覚えるのは、それで良しとしているチームの方だ)
だが彼は急にスイッチが入ると、誰もがなし得ないことをやってのける
そしてそれは、サボっているように見える時間があってのこそだ
これが日本で出来るだろうか?(心情的に)


日本のより高いレベルでの戦いはどうしても身体との勝負となる
クロアチア戦でも身長の差をつかれたし
ロシア大会のベルギー戦も身長差を生かされた
それに対抗するには身長を伸ばす、、ということは物理的にできないので
それに対抗する身体の使い方の技術が必要になってくる

人の自信はどこから来るか、、といえば、
おそらく技術の高さが大きな要因だと思われるが
その技術も戦いに負けない身体が必要となる

つまりはちゃんとした身体があって、それを活かす技術があって
そこから生まれる心の強さでもって戦うというのが
現実的な対処法ではないのか、、
と精神論を語りたがる日本の風潮に問題提起をしている

日露戦争だったか第二次世界大戦のときも
精神論で物事がうまくいくと幅をきかした例がある
勝負事(スポーツの世界)の最後の最後はそうかも知れないが
その前段階での体と技はもっと重要視されるべきだと思う

その技術についてだが、日本人の足元の技術は高いと言われる
でも本当にそうなのだろうか?
機敏さを生かした動きはその様に見えるかもしれないが
ワールドカップで見た他の強豪国のパスの正確さと比較すると
決してレベルが高いとは言えなかった
そしてシュート技術もまだまだ差があった
(クロアチア戦では鎌田は左足で打つべきシュートがあった)

今回の大会の収穫は成績よりも、ドイツ、スペインと真剣勝負ができたことだと思う
戦った選手が直で何を感じ取ることができたか
その印象とか身体に刻まれた経験は、とても大きなことだと思う
残念ながらそれは口で伝えられるものではなく内的なものだ
この経験や印象を、次に伝え普段の練習目標に設定することが大事だと思う

次回の戦いは、FWが今回の前田の様に疲れきるまで走って防御する
方法はとってほしくない
つまりは、点取り屋を早いうちに育成してほしいと思う



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PKのこと(その2)

2022年12月07日 15時35分55秒 | サッカー

時間が経つに連れクロアチア戦のPKに関する新しい情報が報道されてくる
それによるとPKは蹴りたい人を募り、希望する順番を聞いたそうだ
最初のキッカーだった南野は自信があったので最初か5番目と心に決めていた

森保監督が最初のキッカーを希望する選手を募ったところ
5秒間の沈黙が訪れ、南野がそれでは、、と声を上げたとのこと

5秒間の沈黙、これが選手間に相当な緊張感を与えていたことがわかる
他の国はどうなのかはわからないが、進んで蹴りたいと思う人は
緊張感に耐えうる人物として評価されるべきかもしれない

なでしこが優勝したときもPK戦だったが、この時あの澤穂希は
PKキッカーとして参加していない
とても怖くて誰か蹴って、、と頼んだとのこと

あれだけのプレイをして経験も重ねた選手でもビビるのが
すべてを決めるPKキッカーだ

ただ、それでも南野は自信の根拠となるキックの質が
高いとは言えなかった
コースが甘かったし、速度も少し不足していた
三苫も吉田も、さほど強いキックではなかった
(ただし、スペインの選手も似たようなものだったが)

現実はいつもと同じ様にキックしているつもりでも
脚がすくんだ、、というのが現実だったかもしれない

これでワールドカップではPK戦で2回負けている
日本はこれをどう考えて、運任せではない勝負として
なすべきことは何だと考えているのだろう

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まだまだベスト8の資格がないかも

2022年12月07日 09時34分08秒 | サッカー

ワールドカップのベスト8が決まった
オランダ、アルゼンチン、クロアチア、ブラジル
イングランド、フランス、モロッコ、ポルトガル
こうしてみると残るべくして残った強さや
たくましさが感じられる国だ

夜中のスペイン対モロッコ戦を見た
スペインは上手いが怖さと言うか迫力はなかった
むしろモロッコのほうが縦に行ける時の迫力はあった
日本と比べると、あのパスワークの中でもボール奪取が時々成功していたり
スペイン選手に囲まれていても一人でボールを前に運べたり
つまりは個人の力が、負けないたくない気持ちが表に現れて
モロッコを応援したくなった
(結局PK戦でモロッコが勝ち残った)

今回の大会は、ポゼッションが高くても勝ちにつながらない傾向があるようだ
そしてもう一つ、勝ち残っている国は優秀なストライカーがいる
メッシ、ネイマール、ケイン、エムバペ、クリスティアーノロナウド
またキャプテンに圧倒的な存在感の選手がついている

キャプテン存在は我々の子どものサッカークラブ経験からも
キャプテンがしっかりした子の場合(年)は、なかなか負けない試合ができた
クロアチアにはバロンドールのモドリッチがいて
その存在と安心感はチームの支えになっていたと思われる
(日本は誰が勝ちを保証する選手だったのだろう)

この残った8チームを眺めると、日本が見えなかった世界がわかるような気がする
それは、まだまだその資格がないと思わされるものだ
個々のメンタルの強さ、ぶれない技術、対人との争い、、
そうしたものが総合的に欠けている気がしてならない

勝ち残ったチームの選手の大半は、多分ヨーロッパの主要リーグで活躍している
ワールドカップよりハイレベルの戦いを普段している経験は
こうした大会でもその結実が見られるのだと思う

日本がどうしても解決しなければならない問題はストライカーだと思う
以前は日本人には主要リーグで戦えるミッドフィルダーはいるが
フォワードとセンターバックがいないとされていた
DFはようやく富安がでてきて明かりが見えてきたが
前目の点取り屋は、、どうしても思いつかない

セルテックの古橋はスコットランドリーグで頑張っているが
それは周りから質の高いセンタリングやクロスボールが入るからで
(一時期、香川が活躍したときも周りの環境が良かったからだ)
もちろん周りの環境が左右するが、来たボールをシュートするだけでなく
自分でシュート体制まで持って行き、決まらなくても相手に恐怖感を
感じさせるような存在になることが必要だ
古橋については、彼のシュート力が本当のものか
もう少し高いレベルのリーグで見てみたいものだ
(なんとなくインザーギみたいに上手いかもしれないと思うことはある)

前田、浅野に縦の速さはあっても、ゴールを決める力はまだまだ未熟だ
韓国のソン・フンミンはイングランドのプレミアリーグで得点王になっている
彼はシュートチャンスをつくるし、シュートも強いし上手い
少なくとも彼と同レベルのFWが日本にもそろそろ出てきてほしい

それにしても人間が行うことの不確定要素として、勢いとか流れがある
ドイツ対スペインの試合を見ていた時は、上質なワインを味わっているような
そんな感じがした
ところが、ドイツは初戦で足元をすくわれ
スペインは日本との戦いで流れ(勢い)を失った

短期の戦いというのは難しいものだ
(最終的には強いところが勝つのが現実だが)
ベスト4をかけての戦いで興味深いのはイングランドとフランスの戦いだ
イングランドのロングボール、クロスボールを有効に使った攻撃が機能するのか
プレミアリーグで厳しい戦いを経験している選手がエムバペの速さに対処出来るのか
見どころ満載だ

今回のブラジルは現実的な面もあって、なかなか強い感じもするが
相性という魔物がどんな運命を準備しているか興味は尽きない

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PKのことなど(クロアチア戦を見て)

2022年12月06日 09時07分47秒 | サッカー

今回のワールドカップではPKを阻止されることが多いようだ
メッシは2回、レヴァンドフスキも止められている
キッカーが有利というものの有名選手は研究されているから
簡単に決めるのは難しいようだ

PKをどのように蹴るかを比較すると、ネイマールは決して強いキックではない
GKとの駆け引きをして、不思議なくらい逆をとっている
これは才能というしかないのかもしれない
メッシ並ぶ点取り屋のクリスティアーノ・ロナウドはGKが取れないところに
思い切り蹴り込むタイプだ(ベイルも思い切り蹴っていた)
多少読まれていてもボールの勢いで手を弾いてゴールする感じだ
これは少々度胸がいる
ゴールの上に行ってしまう可能性もあるからだ

先程のクロアチアとのPK戦
個人的には気持ちの入った思いっきり蹴り込むほうが
勢いがついていいだろうと思った
ところが、南野・三苫・吉田は思いっきり蹴るよりコース狙いだった
呼吸も間合いもGKとぴったり合わされて相手の方がうまかった
こんな時は本田のオーストラリア戦で決めたような
思いっきりの良いキックが見たかった
PKキッカーは想像以上のプレッシャーがかかるのだろう
真の意味で精神力の強さが必要とされる

サッカーは残念ながら少しづつしか強くなっていかない
たとえジャイアント・キリングをしても、それは一時期でしかない
本当に強くなるには、つらい経験や強いチームと比べて何が足りないかを
時間をかけて消化していくしかない

時々、サッカーの神様はいたり、残酷な神様しかいないと思うことがある
前田の得点は何回もプレスをかけ続けたご褒美のような気がした
前回のワールドカップでは原口元気がすごい運動量で貢献したのが
ベルギー戦でのゴールとして報われた気がした

残酷な神様というのは、PKを阻止されたのが三苫、吉田だったことで
三苫は後半のジョーカー的存在でチームの勝利に貢献した彼が
止められてしまったり、守りの中心キャプテンとして頑張った吉田が
残酷にも辛い役を負うことになった

もうひとり南野はこのシーンはいつまでも頭から消えないかもしれない
だが、それは乗り越えるしかないのだ
意識して忘れるようにするか、PKは誰にも阻止できないところに
強いキックをする技術を身につけるか、、
いずれにしても自分の力で乗り越えるしかない

2勝1敗1引き分け、これが今回のワールドカップの成績だ
その2勝がドイツ・スペインだったことは、
少しは世界のサッカーを知っているものとしては驚き以外の何物でもない

だが予選リーグのような負けないサッカーだけでは新たな景色は見えない
勝つサッカーを身に付けないともう一段階上には行けない気がする
必要なのはストライカーの存在だと思う
点で合わせて得点ではなく、合わせることも自分でシュートまで持っていくことも
比較的遠くからも得点できるような、、そうした選手を育てる必要がある
守りの方は少しづつ進歩しているが、ストライカーはなかなか育たない
これは日本社会のあり方に問題がある(かもしれない)深刻な問題の可能性がある
(ストライカーは変人が多い、その変人を日本社会は受け入れられるか)

日本は消えてしまったが、勝負の本番はこれから
次の組み合わせでは、アルゼンチンVSオランダ、イングランドVSフランス
この戦いが面白そう




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サイドストーリーに興味を覚えた(箸墓幻想)

2022年12月05日 09時44分39秒 | 

時々やってくる読書のスランプ
そんな時は気軽なミステリーを一気読みするのが良い
今回手にしたのは内田康夫、浅見光彦シリーズの「箸墓幻想」

松本清張もそうだが、殺人事件の犯人探しとか謎解きよりも興味を惹かれるのが
サイドストーリーとしての情報だ
この本では邪馬台国の場所についての様々な情報提供がある
近畿説、九州説が学術書を読むよりわかりやすく説明されている
同じミステリー作家の松本清張、高木彬光の説も同業のよしみか紹介されている

この邪馬台国の説も面白かったが、興味を持ったのは実は別の話題で
堀口信夫の「死者の書」だ
この人の名前は「猿丸幻視行」を読んだときもでてきたような気がするが
勝手に学者さんと勝手に理解していた
ところが「死者の書」には、二上山の葬られた運の悪い大津皇子の魂のことが
想像力たくましく書かれていると紹介されていて
運の悪い人(大津皇子)に興味がある自分としては
今度はこの「死者の書」を読まねばという気になった
(こうして読書のリレーは続いていく)

それにしても多作な作家というのは、ある種のテクニックとかパターンが
必要なのだと実感する
ミステリーでは犯人探しはもちろんのこと、起承転結のためのストーリー展開
ページを稼ぐための(?)お決まりのシーン
そしてサイドストーリーとしての情報提供

内田康夫氏のこうした定番化した方法論は
バッハがカンタータを週毎に作曲できた作曲技法を想像させた

それにしても何かを作り続けるということは、本当にすごいことだなと改めて実感
と同時に、こうしたミステリーを読んでいて登場人物が多くなってくると
その人物はどういう役割の人物かが記憶から飛んでしまって
わけが分からなくなってしまうことにショックを覚える

ま、それも仕方ないか、、年齢を重ねるというのはこういうことだ




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ドリブラー

2022年12月04日 09時13分55秒 | サッカー

日本対スペイン戦をamebaでもう一度最初から見た
結果はわかっているので安心して見られるが
リアルタイムの時と印象が少し違う

最初は第二戦のスペイン対ドイツ戦を見ているので
あのレベルのチームにはとても勝てない!と思っていた
そのくらいハイレベルな戦いで、日本はまだまだ!
と思わざるを得なかった

だが勝負は相手があってのこと
たしかにスペインはポゼッションは高かったが
こうして再度見てみるとものすごく怖いということはない
今のスペインにはシャビもイニエスタもいない
そしてあのようなポゼッションサッカーに対する免疫も
各チームができている
それは日本もそうだった

守り中心で行く手段は南アフリカ大会もそうだった
勝てないかもしれないが負けない
それに徹したのが南アフリカ大会での戦いだった
重心が下で本当にゴールまでが遠かった
これじゃ勝てない!と思い知らされた本田は
次の大会で前目のプレスなり攻撃的なサッカーを
求めたのは必然の流れだった

今回も重心は下の方にあった
ところが大きく違うのはあの時より推進力があったことだ
カウンターというのではなく、そもそも縦に行く力が強い
伊東も三苫も久保も堂安も、それぞれ違うタイプのドリブラーで
ボールを前に運ぶ事ができる
南アフリカ大会は松井、大久保、本田が前目の選手で
ボールを前に運ぶタイプではない
そして今回のスペインにはイニエスタのような嫌なドリブラーがいなかった

パスとめてパス、そして時々ワンタッチパス、この組立と
第3の動きも視野に入れて細心の注意を払う
そのパターンに慣れると徐々についていけるようになる

後半の日本の守りも良かったが、スペインの質も低下していた気がする
それは前のドイツ戦での疲労がどこかに残っていたせいかもしれない
どのチームもドイツと戦うのは大変だということだろう

今回の日本チームはパスワークのチームだけではない
走力に任せた伊東の突破力
ヌルヌルと相手の逆をとる三苫
足元にボールを置いて取られないドリブルの久保
単純に縦の勝負にでる相馬
こうしたドリブラーの存在が大きいと思う

チームとしての戦い方とか選手に対する好みは国民性が現れる
日本はみんなで戦うようなパスワークが好きだ
だが強豪国のブラジルとなると、パスを基本としながらも
時に強引なドリブル突破を仕掛けてくる
そのドリブルも百人百様で対応が難しい
今回のフランスもエムべパの個人の突破の破壊力がすごい

ドリブルでトライして取られたらカウンターを食らうので
パスでボールを前に運ぶというのは合理的でありながら
そこでの限度を超えることができない

それでもドルブルという武器があるということは
かならずその選手についていかなければならないので
人数をかけさせることになり
うまく行けば数的有利の状況もつくることが出来る

なでしこがワールドカップで勝ったときも
ドリブルで前に行く力が強かった

子供のうちは一人でドリブル突破して、サッカーが面白くて仕方ない
と思うことが多いだろうに、それがいつかみんなと同じ標準化された
普通の上手い選手になっていく過程を見ることが多いが
キャプテン翼ではないが突出したドリブラーの存在価値を
日本は育てていかなくてはいけないような気がする

 

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隣国を応援出来るのだろうか?

2022年12月03日 09時22分09秒 | サッカー

ワールドカップのベスト16が出揃った
並べてみると流石に強いところが勝ち残っている
その中で気になったのはアジアの国の数
ヨーロッパ、南米に比べて弱小のイメージがあるなかで
どのくらい勝ち残れるか?は次の大会の出場枠に関係してきそう
(次の大会は大幅に出場国が増えるらしいが)

一次リーグの最終戦で韓国が勝ち上がった
韓国の諦めない闘志あふれる戦いは勝敗は抜きにして
いつも好感を持っている
昔ではホン・ミョンボとかパク・チソン
今ではソンフンミンなどは気になる存在だった

結局、アジア枠から勝ち上がったのは日本、韓国、オーストラリアの3国
過去最高の数字らしい
ホッとしたところだ

ところで、人は隣の国とか近い国の応援をするのだろうか?
そんなことを考えるきっかけになったのは、今回出場していないイタリアのある人が
日本がドイツに勝ったことに対して
「出場を逃して興奮することのない今回の大会で興奮できたのはこの試合結果
 日本、ありがとう」
といった内容のコメントを残している
弱者が強者に勝ったと言うよりは、ドイツが負けたことが嬉しいとのニュアンスだ

ドイツが負けて驚きよりも喜んだのはオランダの一部の人もそうだったらしい
オランダはあのヨハン・クライフの時代の決勝で
ベッケンバウアーの西ドイツに負けている
そのことがあるから、ついそんな思いを持ってしまうそうなのはわからないではない

中東の国はイラン・サウジ、カタールを無条件に応援したのだろうか
サウジがアルゼンチンに勝った時はサウジ国内は大騒ぎで
試合翌日は祝日になったそうだが、隣国はその喜びを共有したのだろうか

人の心はなかな素直ではなくて、どうしても嫉妬・妬みの感情が湧き上がってくる
まして隣の国が勝ち残り話題になっているとなれば
それができていない自国に対し鬱憤がたまり
そして良い成績をおさめつつある同じ人種・民族・宗教の隣人に
(それらが似ているがゆえに)羨ましい感情を覚えてしまうのではないか
そしてそれは時として憎しみにもなってしまうかもしれない

妬みとか嫉妬の感情が湧き出るのは仕方ない事実だと思う
肝心なのはそれをどうコントロールするかという点で
勝者に対する賞賛と、敗者に寄り添う感情は
ある意味自ら心の負の部分を抑えることが必要となってくる

この嫉妬とか憎しみの感情は、もしかしたら選手よりは
全くの部外者が大きく持つかもしれない(と予想する)
選手は他人の勝つための壮絶な努力を想像できるから
国の内外を問わず、その努力に対しリスペクトすることが出来る

感情の開放や爆発のような要素のあるワールドカップ
それはルールの中で行われている
その戦いは負けてもリベンジする次の機会がある
この単純な(次があるという)事実は
妬みとか嫉妬をコントロールするのに有効な要素だと思うが、、さて





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