パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

PKのこと(その2)

2022年12月07日 15時35分55秒 | サッカー

時間が経つに連れクロアチア戦のPKに関する新しい情報が報道されてくる
それによるとPKは蹴りたい人を募り、希望する順番を聞いたそうだ
最初のキッカーだった南野は自信があったので最初か5番目と心に決めていた

森保監督が最初のキッカーを希望する選手を募ったところ
5秒間の沈黙が訪れ、南野がそれでは、、と声を上げたとのこと

5秒間の沈黙、これが選手間に相当な緊張感を与えていたことがわかる
他の国はどうなのかはわからないが、進んで蹴りたいと思う人は
緊張感に耐えうる人物として評価されるべきかもしれない

なでしこが優勝したときもPK戦だったが、この時あの澤穂希は
PKキッカーとして参加していない
とても怖くて誰か蹴って、、と頼んだとのこと

あれだけのプレイをして経験も重ねた選手でもビビるのが
すべてを決めるPKキッカーだ

ただ、それでも南野は自信の根拠となるキックの質が
高いとは言えなかった
コースが甘かったし、速度も少し不足していた
三苫も吉田も、さほど強いキックではなかった
(ただし、スペインの選手も似たようなものだったが)

現実はいつもと同じ様にキックしているつもりでも
脚がすくんだ、、というのが現実だったかもしれない

これでワールドカップではPK戦で2回負けている
日本はこれをどう考えて、運任せではない勝負として
なすべきことは何だと考えているのだろう

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まだまだベスト8の資格がないかも

2022年12月07日 09時34分08秒 | サッカー

ワールドカップのベスト8が決まった
オランダ、アルゼンチン、クロアチア、ブラジル
イングランド、フランス、モロッコ、ポルトガル
こうしてみると残るべくして残った強さや
たくましさが感じられる国だ

夜中のスペイン対モロッコ戦を見た
スペインは上手いが怖さと言うか迫力はなかった
むしろモロッコのほうが縦に行ける時の迫力はあった
日本と比べると、あのパスワークの中でもボール奪取が時々成功していたり
スペイン選手に囲まれていても一人でボールを前に運べたり
つまりは個人の力が、負けないたくない気持ちが表に現れて
モロッコを応援したくなった
(結局PK戦でモロッコが勝ち残った)

今回の大会は、ポゼッションが高くても勝ちにつながらない傾向があるようだ
そしてもう一つ、勝ち残っている国は優秀なストライカーがいる
メッシ、ネイマール、ケイン、エムバペ、クリスティアーノロナウド
またキャプテンに圧倒的な存在感の選手がついている

キャプテン存在は我々の子どものサッカークラブ経験からも
キャプテンがしっかりした子の場合(年)は、なかなか負けない試合ができた
クロアチアにはバロンドールのモドリッチがいて
その存在と安心感はチームの支えになっていたと思われる
(日本は誰が勝ちを保証する選手だったのだろう)

この残った8チームを眺めると、日本が見えなかった世界がわかるような気がする
それは、まだまだその資格がないと思わされるものだ
個々のメンタルの強さ、ぶれない技術、対人との争い、、
そうしたものが総合的に欠けている気がしてならない

勝ち残ったチームの選手の大半は、多分ヨーロッパの主要リーグで活躍している
ワールドカップよりハイレベルの戦いを普段している経験は
こうした大会でもその結実が見られるのだと思う

日本がどうしても解決しなければならない問題はストライカーだと思う
以前は日本人には主要リーグで戦えるミッドフィルダーはいるが
フォワードとセンターバックがいないとされていた
DFはようやく富安がでてきて明かりが見えてきたが
前目の点取り屋は、、どうしても思いつかない

セルテックの古橋はスコットランドリーグで頑張っているが
それは周りから質の高いセンタリングやクロスボールが入るからで
(一時期、香川が活躍したときも周りの環境が良かったからだ)
もちろん周りの環境が左右するが、来たボールをシュートするだけでなく
自分でシュート体制まで持って行き、決まらなくても相手に恐怖感を
感じさせるような存在になることが必要だ
古橋については、彼のシュート力が本当のものか
もう少し高いレベルのリーグで見てみたいものだ
(なんとなくインザーギみたいに上手いかもしれないと思うことはある)

前田、浅野に縦の速さはあっても、ゴールを決める力はまだまだ未熟だ
韓国のソン・フンミンはイングランドのプレミアリーグで得点王になっている
彼はシュートチャンスをつくるし、シュートも強いし上手い
少なくとも彼と同レベルのFWが日本にもそろそろ出てきてほしい

それにしても人間が行うことの不確定要素として、勢いとか流れがある
ドイツ対スペインの試合を見ていた時は、上質なワインを味わっているような
そんな感じがした
ところが、ドイツは初戦で足元をすくわれ
スペインは日本との戦いで流れ(勢い)を失った

短期の戦いというのは難しいものだ
(最終的には強いところが勝つのが現実だが)
ベスト4をかけての戦いで興味深いのはイングランドとフランスの戦いだ
イングランドのロングボール、クロスボールを有効に使った攻撃が機能するのか
プレミアリーグで厳しい戦いを経験している選手がエムバペの速さに対処出来るのか
見どころ満載だ

今回のブラジルは現実的な面もあって、なかなか強い感じもするが
相性という魔物がどんな運命を準備しているか興味は尽きない

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