季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

寒いけど温かい湖西

2013-10-26 21:52:34 | 講習 PrivateClass
湖西のマキノの手前、新旭でフェルト講習の日。
台風27号が大きくゆっくり来ていて、ちょうどかち合った。
もう通り過ぎて大丈夫だろうと思ったら、朝連絡があって「湖西線が止まってる」との事。
それでも雨はやんでるし風も大したことないし、みんな楽しみに待ってると言う事だし、取りあえず向かうことにした。

新大阪で聞いたら「堅田と近江今津の間が運転を見合わせています。」との事、やっぱり。
ここでの選択も「取りあえず向かおう」で山科まで快速で行く。ちょっとでもゆっくり行ったら堅田から先も動いてるかもって思って。
そして山科から普通に乗って行ったけれども結局堅田までしか行けない事が判明。
それも一駅一駅相当止まってる。5分とか。

取りまとめてくれてる方に連絡をする。どうしましょう?と。
そしたら「車で迎えに行きます。」との事なので待ってることにした。

迎えに来るって言ってもそんなに近くない。電車でも30分くらいはかかるところ。車だともっと。
ゆっくり待つ。
小さな待合室にて。

連絡があったので堅田の改札を出て待つ。
あ、これ。これ見たら滋賀県に来たなって思う。(この前尼崎にもあるって気付いたけど)

       

結局8時過ぎに出て、10時には新旭に着いてる予定だったのが12時過ぎた。
着いたら「お疲れでしょう?大変だったでしょう?」と言われる。

それがなぜか全然大変とか焦るとかイライラするとかなかったのです。
私の中にはとりあえず行くと言う選択しかなくて、行けなかったら行けた所まで行って出来る事して楽しんで帰ろうとずっと思ってたし、それを見越して本や食べ物や水筒やウォークマンを用意していたので。
私はそれさえあれば結構大丈夫。時間はやり過ごせる。
心はずっとほかほかのお日和。静かに凪いでいます。
どんな状況でもいつも一番いい方法を選んで進んで行って後悔しないで行動することは出来ると思う。

そして着いてみんなが集まって、まずはお昼を頂く。ホカ弁の天丼ってあんなに美味しいって知らなかった。
新旭限定なのかなあ?とても美味しかった。タレもとろりとしていてご飯との絡み具合が絶妙。
味噌汁と漬物がお庭の菜園で採れた丹精込めて育てられた無農薬野菜いっぱいで、それはそれは味わい深かった。お腹の底から美味しいってこういう事だなあと思う。

みんなポシェットとかハンチングとかいろいろ言っていたんだけど、私のベレーを見て「ベレー帽を作りたい!」ってなった。時間も短いしちょうど良い。良かった。
一人は旦那さんに丸い帽子を作りたいと言うので、それは型紙も作って羊毛も選んで行く。
ベレーは型紙があったのでそれで、羊毛も選んでもらって模様など考えて作って行った。
それぞれが作る模様や色でとても素敵な個性的なそれでいて不自然ではないデザインが出来上がって行く。

丁寧にみんなで作業を進める。おしゃべりもしながら集中もしながら。羊毛を並べてる時「まじめになってる!」って一人が。言われた人は「私かって真面目になるときあるわ~!」って(笑)
そうそう、この並べる作業って無心になります。

間に美味しいみなさんの手作りおやつ(すごいんです)タイムも挟んで、ぐんぐんとガンガンとフェルトにして行く。
結局ベレーの人たちは最終の仕上げまでは行かなくて宿題になってしまって残念。
でも後で「出来ました~!」って画像を送ってくれて安心。丁寧にきれいに出来ていました。

丸い帽子の人は完成した。旦那さんが居たので頭に合わせてちょうどのサイズで好きなデザインに出来た。
これがもうとっても素敵です。

       

これだけ見ても素敵だけど、被ったら本当に良い!とってもかっこいいんです。
彼女がどんなに旦那さんの事を思って大事にしているのかわかる作品。
駅まで迎えに来て下さったのがこの旦那さんでその車中で少し前に大きなご病気をなさったと聞いたのだけど、そんな事もあって今は一緒に居る事がとても大事で大切なんだろうなと思う。

帰りは電車が動いていたので近くの駅までまたご主人が送って下さる。
ちゃんと動いてるかどうか確認してから帰られた。なんて親切な方だろう。
今日集まった人たちは他の所で仕事や生活をしていたんだけれど、静かな素敵な生活を求めてここ湖西地方にやって来て、初めは行ったり来たりだったのがこっちが良くてきちゃったって人が多い。
そう言う人たちって夫婦の仲が良い人が多いなあと今日思った。他に知らない人ばかりの所に移るんだからそうかもなと納得する。
私は仲の良い夫婦を見るのが好き。仲間がいるなと安心する。

帰りの駅での待ち時間、また待合に入る。ここもあった。座布団。堅田の駅にもあった。それはかぎ針編みのモチーフ繋ぎのだった。ここのはパッチワークって言うか布をはいで出来た座布団「新旭赤十字奉仕団」って書いた白い布が縫い付けてある。椅子に着けるための紐も相まって昭和の薫り。
ここは関西と言っても殆ど北陸に近い気候で寒いので、この待合で待つ人たちにこの座布団が持つ意味はとても大きいのだろうと思う。手作りの温かさが駅に。

       

「帰ります」メールをしたら駅まで車で迎えに来ると夫から返事が。私にも優しい夫がいるなあと改めて思う。
いつもよりありがたさが増す。居るって事ってそれだけですごいことだなあと。良かった。
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