どの国の英語のネイティヴスピーカーも、この言い方をよくする。“Forget it.”は“That’s fine.”と同じだ。日本語の「(いや)何でもないよ、構わないよ」という意味に当たる。
○Practical Example
“Thanks very much for all your help, Noriko.”
“Forget it. It’s nothing.”
「紀子、手伝ってくれてありがとう」
「こんなの何でもないわ。大したことないよ」
“Forget it.”だからといって、「それは忘れなさい」という日本語にしてはならない。
●Extra Point
“Forget it.”は、誰かが謝ってきたときに、「いや、 (それは)もういいよ、心配しなさんな」という意味で使われることもある。
◎Extra Example
“Oh, Noriko, I’m really sorry for what I said to Gary about you yesterday. I think I’ve spoiled your relationship with him.”
“Forget it. Just don’t do it again, okay?”
「ああ、紀子。昨日はゲーリーにあなたの噂を吹き込んでしまって、ほんとうにごめんなさい。わたし、あなたたち二人の関係を壊してしまったかな」
「いいのよ。でも、もう二度と彼にそんなことは言わないでね」
この場合、紀子は「いいのよ」といっているものの、その話し方や状況から、彼女が怒っていることがわかる。 状況や文脈によって、意味がすっかり変わってしまう。状況や文脈から切り離して語や表現を考えようとしても、意味がない。