"I can't get over it."は、二つの意味がある。 ここでもやはり状況によってその意味が決まる。まず、予想もしないことに対して、「驚きの気持ち」を表現するときに使われる。この場合は、「・・・…に(まったく)驚いている」とか、「どう見てもわからない、どうしてなんだろうね、びっくりするね」くらいの意味。
○Practical Example
"Ueno has apparently gotten a scholarship to Stanford. I can't get over it. He never studied and his English is worse than mine."
「上野君はどうやら奨学金をもらってスタンフォードに入学するらしい。驚いたね。彼は全然勉強していなかったし、英語もぼくよりできないよ」
●Extra Point
to get overは、ほかに「(病気・ショックなど)から回復する、(あることの)痛手[驚きなど]から立ち直る」の意味でも使われる。
◎Extra Example
"Dad died two years ago now and I just can't get over his death. He was the greatest dad. I think it'll be another two or three years before I'm really myself again."
「父は2年前に亡くなりましたが、父を失くした悲しみからどうも立ち直ることがまだできません。あの人は最高の父親でした。わたしが立ち直るにはもう2、3年かかるでしょう」
************************************
Kenさん、 GetUpEnglishにご投稿ありがとうございます。ぼくが5月2日に紹介した "what the hell"は、おわかりのように一つの表現として単独で用いられます。しかし、what the hellが長い言い方の一部として使われる場合は、違う意味になります。Kenさんが書いているものがまさにそれで、「一体、一体ぜんたい」という意味になります。例を挙げます。
"What the hell are you trying to say?"
「一体、何が言いたいんだ?」
"What the hell am I going to do now?"
「今はぼくは一体何をしたらいいんだ?」
"What the hell is Taro doing in Kabuki-cho? He should be at home at this time of the night."
「太郎のやつ、一体歌舞伎町で何をしているんだ。夜もこんな時間は家にいなくちゃいけないってのに」
ところで、"what in the hell"という人もいます。"what the hell"の変わりによくこの言い方がされることがあります。
それから、azさん、5月5日に紹介したbeing into somethingに楽しいコメントをありがとうございます。 being into somethingは必ずしもオタク的な表現に限られると言うわけでありません。単に、ある人が何かに大変興味を持っている、入れ込んでいることを表現するだけです。azさんの例では、その人はテキーラに溺れてしまっているようですね。これはあまりいいことではないかもしれません。しかし、何かに入れ込めばいいこともありますよ。being into somethingのintoの前に、よくheavilyが付くことがあります。前向きなものに入れ込んでいる例を挙げますね。
"Since reading GetUpEnglish every morning I'm heavily into English. I think I'm getting hooked!"
「毎朝GetUpEnglishをチェックするようになってから、英語を一生懸命勉強するようになったわ。これにほんとにはまり込んでしまっているの」
getting hookedは、「クセになりそう」といった感じになると思います。
asさんもそうですか?(Are you into it?)