今日と明日は、助動詞wouldの使い方を2回に分けて説明します。
昨日(2009/01/28)のGetUpEnglishの例文に対して、アキさんから質問をいただきました。
http://getupenglish.blog.ocn.ne.jp/getupenglish/2009/01/not_sell_sales__f253.html#comment-20426679
"It definitely wouldn't sell."が、「どうして、won'tでなく、wouldn'tなのでしょう?」というご質問でした。
このwouldはwillの過去形ではなく、「…であろう(に),…するのだが」という「推量」の意味で使われていますので、どうかご注意ください。
would にはたくさんの意味があり、状況に応じていろいろな意味で使われます。今日と明日のGetUpEnglishでは、wouldの「推量」の意味で使われる用例を復習しましょう。
would は、仮定・条件・譲歩などに伴う結果を示す節で、「……であろう(に)、……するのだが」という意味で使われることがよくある。
○Practical Example
"Remember the pretty girl Saki-chan whom our son Kazu introduced to us last summer? I heard they broke up recently."
"Really? I am very sorry to hear that. Saki-chan was well-mannered to us. If I were Kazu, I would marry her."
「ほら、あの紗季ちゃんってかわいい女の子、覚えてる。うちのカズ坊が去年の夏に紹介してくれた娘よ。それがね、最近あの2人、別れちゃったんだって」
「ほんとか? それはとても残念だ。紗季ちゃんはとても礼儀正しかったじゃないか。もしぼくがカズなら、あの娘と結婚するだろうな」
用例を見ればおわかりのように、would であるからといって、決して過去のことを言っているわけではないことに、ご注意。これはいわゆる仮定法過去の用法で、現在の事実とは反対のこと(実現不可能なこと)を仮定して、その結果、現実に起こっている事実と反対のことを(現実には不可能な)可能性として示すものである。
そしてここでは"I will marry her."とはやはり言えません。もしそう言ってしまうと、このカズ坊のお父さんが「紗季ちゃんとほんとうに結婚する予定である」ということになってしまいます。
明日も「……であろう(に)、……するのだが」の意味で使われるwouldの用例を一緒に学習しましょう。