北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.12.28-2024.12.29)

2024-12-27 20:24:16 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 いよいよ年末となりました、今週末は自衛隊関連行事は行われません。

 自衛隊関連行事の行われません終末はどうしたものか迷うところかもしれませんが、こういうときこそやはり自衛隊基地、特に海上自衛隊基地周辺を散策してみるというのはいかがでしょうか、基地は街とともに広がったのですから。

 横須賀基地ですとヴェルニー公園をちゅうしんとしました基地を一望する景色を散策するのもいいですが、三笠公園まで米軍基地に沿って散策を伸ばしてみるというのも良いかもしれません、猿島の奥に艦艇の出入港もみえたりするのですから。

 観音崎、灯台と東京湾海上交通センターがある一角は、横須賀の基地が見えるところからは遠いのですけれども、横須賀駅からバスで行くことも出来ますし、京浜急行から防衛大学校前をバスで通り行くことも出来る、ここの眺望は素晴らしい。

 空母入港、横須賀に航空母艦が入港する際にはわたしは観音崎から撮影するようにしていまして、同じ条件で撮影しますと大きさやかたちの比較がやりやすいという事情もありますが、灯台とともに散策するにもお薦めできる場所なのです。

 やり過ぎは良くないのですが、平時だからこそ散策をお薦めしたいのは横須賀基地を一望する高台の市道公道です、私道と坑道には立ち入ってはいけませんよ?。しかし、一般に通行できる公道から、かなり基地を見ることが出来るのですね。

 公園などは、高台にいくつか基地を一望できるところがあるのですが、こういうところは航空母艦などが入港する際にはものすごい混雑と言いますか、場所取りなどでトラブルがありますので、こういうところは敢えて避けたいところですが。

 横須賀散策、私有地がありますので、入る際には時間を掛けてでも地権者の方を探しまして交渉しなければなりません、ただ、そこまでしなくとも、普段から色々歩いていますと、こんな写真が撮れるのかという場所、みつけられるのですね。

 散策していますと、おもわぬところに喫茶店があったり、歴史ある鎌倉の裏街道にでましたり、いや驚いた場所に街中華屋さんがあったりしまして、基地を一望してきました街並みの歴史の奥を見ることも出来るかもしれません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・行事予定:特になし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ウクライナ軍は無人地上車両とFPVドローンのみを使用した初の攻撃部隊による攻勢

2024-12-27 07:01:19 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊も参考とすべき戦訓が多いのですが本日の話題はふたつ。

 クルスク戦線に関してイギリス国防省は12月21日付ウクライナ戦況報告に最新戦況を発表しました。これによれば、クルスク州ウクライナ占領地域へのロシアの反攻は継続中で、特に10日以降にも戦術的な進捗があった事をイギリス国防省は分析しています。その最大の接触は占領地の北西部となっていて、ロシア軍が南東へ4㎞前進したという。

 ロシア軍は北西部での戦闘でクルグレンコエ村を再掌握したとされ、またウクライナ占領地の南東部において、ロシア軍はプレホヴォの西へ2㎞にわたり前進するとともに、その北にあるマフノフカの郊外に駐留しているとのこと。ウクライナ軍は現在のところ、クルスク戦線における新しい占領地確保の計画は無く、攻勢限界にあるもよう。

 ウクライナ軍は、2024年8月には最大900平方㎞ものロシア領土を占領していましたが、この占領地は12月15日にはの510平方kmであり、これが21日までに占領地が480平方㎞となっています。この背景としてロシア海軍歩兵部隊及びロシア空挺軍に加え、北朝鮮軍が加わったロシア軍反攻作戦が大きく影響していると考えられています。

 ウクライナ軍は無人地上車両とFPVドローンのみを使用した初の攻撃部隊による攻勢を実施した模様、これはISWアメリカ世創研究所12月20日付ウクライナ戦況報告によるもので、地上作戦に技術革新を組み込んだウクライナの継続的な新技術開発の姿勢を端的に示すものとなりました。この運用は人的損耗を抜本的に提言するものです。

 無人地上車両とFPVドローンのみを使用した初の攻撃部隊による攻勢は、ハリコフ方面のウクライナ軍旅団報道官が20日に実施したもので、ハリコフ市の北リプシ近郊において、機銃装備のUGV無人戦闘車両数十両で攻撃を実施、同時にUGVを用い地雷敷設や地雷除去も実施、UGVだけによる世界初の地上攻撃で複数のロシア軍陣地を破壊したという。

 UGV無人戦闘車両は、世界では多種多様な装備が開発されていますが、従来のものはMUMチーミングという、有人車両の支援用に用いられるものが多く、無人車両だけの独立した攻勢は過去の戦史に例がありません。この種の殺人装備に否定的な意見もあることは確かですが、人的損耗をこれ以上重ねられないウクライナの事情も大きいのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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【M-5撮影特報】桂駐屯地創設70周年記念桂駐屯地祭.極彩色に彩る京都の紅葉と自衛隊(2024-12-01)

2024-12-26 20:11:51 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■桂の訓練展示
 紅葉と駐屯地祭というものをしっかり撮影出来たのは久しぶりでありがたいおもいがしましたね。

 訓練展示では、FH-70榴弾砲と16式機動戦闘車が参加していて、この二つの参加部隊が第13旅団であることに驚きました、こういうのも第3師団管区内で第13旅団の部隊が出てきますのは中部方面隊記念行事くらいかもしれないから。

 ヤラれた!想定では16式機動戦闘車が戦闘により損傷し、機動不能に陥ったという状況、16式機動戦闘車が16式戦闘車になってしまったわけだ、これを中部方面後方支援隊が回収、確かに、このシナリオでは今津からは来てくれない。

 パジェロも機銃を搭載するとこんな感じで見栄えがします、1/2tトラックという、73式小型トラックの呼称が切り替わった際になかなか12.7mm機銃を積んで展示に出なかった時期があって、いや2007年の大久保駐屯地祭は凄かったが。

 機銃を搭載したパジェロというものも迫力ある、と感じるところ。昨今、この種の車両が各国軍で少なくなっていて、フランス軍なんかは遂に市販車に迷彩塗装を施す、結構無茶な車両をこの種の野戦車両の後継に当てていた。

 高機動車あたりを、このパジェロの後継にすべきかもしれないけれども、大きすぎるという反論には素直に首肯する。するとスバルのインプレッサあたりを後継にしたいが、あれだとこんな感じで機関銃を積むことは出来ない。

 16式機動戦闘車を輸送車両に乗せる展開、自分なんかは自動車の運転が微妙な感じなので、こう、載せるまでにたっぷり10分は頂きたいところ、充分の十分ではなく10分ね、このあたりで自衛隊の車両への慣熟度合いを感じまして。

 パジェロ、機銃で警戒しているものの、運転手は後方で作業に当たっているわけで、いま敵の攻撃を受ければ身動きがとれないのか、というのは事実ではある。すると、もう少し硬い車両が必要になるのか、このままでいいのか。

 戦車は破壊されるものの、乗員が無事であれば戦車回収車でいちはやく回収し、後方で修理していかにはやく戦線復帰させられるかが、つまり戦車の破壊からの復帰をどのように迅速に行うのかが戦車部隊の強さの要諦のひとつ。

 機動戦闘車の場合は、例えば敵の対戦車火器による直撃を受けてしまった場合、これを修理して前線に復帰させるにはどのくらいの期間を見込んでいるのか、つまり長く戦える車両なのかな、という素朴が疑問が改めてわいてきます。

 回収車、考えると11式装軌車回収車なんかは戦闘車両としての形状を、なにしろ原型が戦車、維持していますが、重装輪回収車なんかは形状が戦闘を想定しているものではなく、すると16式機動戦闘車派生の回収車が必要なのかな。

 桂駐屯地祭は、規模は小さいものの工夫されていて、輸送部隊が攻撃を受けるとか、微妙に展示が変わっていまして、もっとも一般見学者の席も狭くなったり広くなったりで油断できないのだけれども、毎年違っていまして。

 京都市唯一の駐屯地、後方支援部隊ですから派手な射撃なんかはできないのだけれども、こんな感じでいろいろとみていますと、桂でなければ見られない展示は多いのだなあ、と実感します。ほかと重ならない限り、行きたい行事なのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ロシアクルスク州北朝鮮軍部隊に大きな死傷者,ミサイル攻撃-ウクライナ国内の大使館などが少なくない被害

2024-12-26 07:00:26 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ウクライナ情報です。

 北朝鮮軍部隊に大きな死傷者が出ている模様です、ISWアメリカ世創研究所12月20日付ウクライナ戦況報告によれば、アメリカ国防総省のライダー少将が19日に示した分析によればロシアクルスク州において北朝鮮軍兵士に数百名の死傷が出たと発表しました。一方、クルスク州にほど近いハリコフにおいては激戦が展開されているもよう。

 ハリコフ州軍事部門責任者であるシネフボフ氏によるとロシア軍はクピャンスクの北にあるドヴォリチュナを北から迂回しようとしているとのことで、この関係でオスキル川の西岸の森林地帯に陣地を保持している可能性があると述べたとのこと。ロシア軍のこのところの攻勢は北朝鮮軍兵士参加により、兵力余裕が生まれたことと関係があります。

 戦況全般を見ますと、ロシア軍はクルスク州スジャ北方のマラヤロクニャの西部およびクピャンスク南東のザフリゾヴェ北部、トレツク市内の北部と南東部で前進で前進し、ウフレダールの北西のヤスナポリャナを占領した可能性が高いとのこと。この冬はウフレダールの攻防戦が大きなターニングポイントとなるのかもしれません。

 ロシアのミサイル攻撃によりウクライナ国内の大使館などが少なくない被害を受けているもようです。ISWアメリカ世創研究所12月20日付ウクライナ戦況報告によればロシア軍弾道ミサイル攻撃により12月20日朝までにキエフ市内中心部の複数の大使館が被害を受けたといいます。これらはイスカンデルM/KN-23弾道ミサイルの攻撃によるもの。

 ウクライナ空軍が発表したところによれば、ロシア軍が12月20日朝、キエフ市内に向けイスカンデルM/KN-23弾道ミサイル5発を発射、ウクライナ軍によればこれら5発は全て撃墜したとしていますが、これにより生じたミサイルの破片がキエフ市内のインフラなど一部は開始、死傷者が出たという。そしてこの被害が各国大使館へ及んだ。

 ウクライナ外務省のティキー報道官によれば、この攻撃により被害を受けたのは、アルバニア大使館、アルゼンチン大使館、北マケドニア大使館、モンテネグロ大使館、パレスチナ大使館、ポルトガル大使館が建築物などに被害を出しているとのこと。大使館建物への攻撃はウィーン条約において厳しく制限されています。

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【京都幕間旅情】八坂神社紅葉,師走の紅葉巡りと間近となった鑽火式そして新年の白朮祭

2024-12-25 20:22:53 | 写真
■白朮祭
 寒さ本番というと事ですがそのとおりで年末年始が近づいてきました。

 白朮祭、これはやはり難読文字、となるのでしょうね、おけらさいという、八坂神社の神事で年始に行われます、いや正確には大みそかから行われ、白朮火授与所というところで火縄に火をつけてもらいまして、この火を持ち帰り竈にくべるという。

 鑽火式という、これは明々後日にもう行われる火鑽臼での点火とともに白朮祭に準備が整うというものですから、もう今年もいよいよ、考えてしまうもの。今年は年の瀬まで有難いことに多忙ではあるのですけれどもね。

 八坂神社の白朮火、これは正月だけのものではなく神社全体で見ていますと実は1年間本殿内でろうそくに灯されまして燈し続けられるという神事でもある。するとやはり年始の行事というものは大切にされている、ということの証左でもありまして。

 年始の神事はこの火をくべた竈でその年最初の煮炊きをすると無病息災のご利益があるという。年始の煮炊きは御雑煮とか、また神棚のろうそくに火をともして、その火を使ってもいい、と言われてもいるのですが、市バスには火はもちこめなかったはず。

 をけら参り、とも呼ばれるもので、前に撮影に行きましたところ、結構な人口密度に化繊の上着を着て行ったり革の上着を着て行ってしまったので、ちょっと裸火は怖いなあ、と思いつつ、これも正月の行事なのだと感慨深く見守ったもの。

 紅葉の季節が遅かった、しかしもう雪の季節となっている、不思議なものです。年末年始、というものも間近ですし、本日はもうクリスマス、クリスマスのイルミネーションと紅葉撮影が重なるのも、これは昔は無かったという印象で思い出す。

 十二月になっても青椛、気温だけは冬になっていますが、実感するのは紅葉が遅れても暦はそのままですので火の沈むのが本当に早く感じるということ。椛を撮影できる時間も減ってしまう、という事になるのですね。

 異常気象の常態化、といいますか、既に京都には古都の庭園の苔が、この数年で真夏の高温に一機に曝され、一部寺院では人工霧装置をつかって夜間に苔を保護しているようですが、あんまり水をまきすぎると今度は伽藍のほうに黴が及ばないか心配だ。

 季節感といいますか、紅葉と年末年始のあいだにはちょっと時間がある、という感覚で一年の計画を立ててきましたので、こういう風に紅葉が遅くなってしまうと、師走の多忙感が極まりまして、この辺りは年賀状のさくせいなんかにも悪影響を及ぼして。

 ただ、夏の酷暑を思い出すと、一応紅葉の季節が来たとともに、木々も枯死せず、いちぶはもうこれだめらしいなあ、という枯死した様子をみてしまうのですが、それでも、遅れてはいるけれども紅葉を観れて、年末年始を準備に入ることができる、と。

 雪の気配もしますので、今年も一応、いや今年というよりもこの冬、というべきでしょうね、雪景色などを見ることも叶いそうですし、いちおう季節は廻っているのだと思う、それでも異常気象というものなのだけれども。

 八坂神社の紅葉を見るとともに、来年の紅葉というか徽章はどうなるのだろうと考えつつ、今年もいよいよ、白朮祭というものの季節を感じることができるようになってきたわけですね。

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【京都幕間旅情】八坂神社紅葉,祇園界隈と東山界隈を巡る基点の神社を彩る紅葉の木々

2024-12-25 20:00:44 | 写真
■紅葉を巡り
 メリークリスマスです。

 八坂神社、紅葉を巡りました。全国的にこの神社を有名にしているのは、恐らくNHKなどで夏の風物詩のように全国ニュースの終わりのほうで紹介してくれる祇園祭、ではないかとおもうのですが、あの祇園祭がここ八坂神社のお祭りでもあるのです。

 楼門をくぐりますと、石段が曲がりくねって続いていまして、この辺りは東山と言われる通りの高低差を感じるのですが、その先に本殿があり拝殿なども、巨大な本殿が狭い場所に広がっている。参拝の列は拝殿まで伸びるが、隣から賽銭を投じても、いい。

 祇園社、祇園感神院、明治以前はこう呼ばれていまして、この名前ですと八坂まつりではなく祇園祭、と呼ばれます所以を親しみもてるのではないかとおもいます、ここは東山区祇園町北側という四条通の東端に鎮座していまして、祇園の繁華街からも楼門が。

 深夜にも煌々と照らされる楼門は、ちょっとほろ酔いの際にも遠景に目立つものでして、そして深夜にも参拝できる神社という事ですから、酔客でもなにかご利益を、と参拝する姿を、私はかなり前から興味深く見ていたのですけれども。

 併せて祇園界隈には、ちょっと敷居が高いとおもわれるかもしれませんが、それは一部の一角だけでして、少しも勇気でかなり美味しいものを手軽に頂けるという事もありますので、この界隈も散策の経路から、少し歩けば高台寺に清水寺に知恩院、かずおおい。

 紅葉の季節、東山界隈は混雑するところではあるのですが、祇園祭の神幸祭や年末年始と比べれば混雑など微々たるものでして、ちょっとした時間に早めの初詣、というわけではないのだけれども、参拝にかこつけて周りを散策するのは、たのしいもの。

 素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神、この三柱をまつる神社となっていまして、ただそのはじまりはつまり、祇園祭のはじまりは貞観11年こと西暦869年、神泉苑で行われた御霊会を原点としていまして。それが今日まで大切に継承されているということ。

 貞観時代というのは富士貞観噴火や貞観地震など、歴史上の大災害が凝集している時代です。平安時代、毎年のように疫病が洛中に黒い影を落とすようになっていました時代ですので、これを祓う神事として祇園祭が始まった歴史があるのですが。

 四条通から参拝に向かう際には、目の前の交差点の奥に石階段がありまして、此処の楼門は南楼門というこの神社一番の楼門よりは大きさは小さいのですけれども、目の前の道路とともに、自動車と神社、なにか古都らしい風情を醸し出すようで私は好きです。

 興福寺とつづいて延暦寺の影響を受けるなど、実は神社としてよりも寺院として認識されていたようで、のちに延久2年こと西暦1070年、朝廷から鴨川の西岸地域を境内として認められ、不入権、というものを承認されるなど異質な地位にありまして。

 神仏習合という歴史的背景はあったのですが、天台宗の延暦寺の末寺という位置づけになり、長くを時代と共に歩みました。ただ、神社としては足利義満の時代に祇園社を比叡山延暦寺から分離させるなどの措置を取ったことで漸く神社として認識されるように。

 紅葉の名所か、といわれますと、東山散策のさいの基点に、という印象があるのですけれども、同時に祇園や先斗町からいちばんちかい大きな神社という立地を見ていますと、ちょっとご飯を食べて、若しくは阪急や京阪で移動した際にちょっと寄れる神社だ。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-京都四条,雨の日はTea Time ネー!スコーン用意して,Waiting for you!

2024-12-25 07:01:55 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 Tea timeデース!Follow me!皆さんついて来て下さいネー!

 トンネルを抜けるとそこは雪国だった、ならば真夏の暑い一日では大喜びですし、真冬ですとさあ鞍馬だ大原だ仕事さぼろう、となるのかもしれませんが、阪急河原町の地下ホームから地上に出てざあざあ雨が時雨ているとちょっと憂鬱になる。

 Tea timeデース!私たちの出番ネ! Follow me! 皆さん、ついて来て下さいネー!という感じの午後の紅茶を考えるならば、載せる護衛艦はこちらのほうがよいのかなあ、と全然関係ない事を思い浮かべたりするのですが、ようするにお茶の時間という。

 リプトン、阪急河原町を地下から地上に上りまして京都セントラルホテルの近くに紅茶のリプトンがお店を出していまして、ここでは紅茶でほっと一息という時におすすめの空間があります、午後の紅茶、いや午後に小腹がすいたときにも、ちょっといい。

 Tea Time ネー! スコーン用意して、Waiting for you!と金剛さんが仰っているようにこれ、ダージリンとスコーンのセット、そう、これならば間食という罪悪感というよりは、これはそういうもので紅茶の一部なのだから様式美なんですよね、と。

 Tea timeデース! Huuuum~紅茶が美味しいネー♪という感じなのですが、しかし不思議なのはホワイトバランスの設定を変えたつもりはないのに同じ撮影環境でティーカップを撮影すると全然色彩が、これ、LED光の波長とホワイトバランスなのか。

 イチゴジャムとクリームに紅茶バターと、ジャムは三種類にスコーンも三種類、少しちぎってちょっぴり載せて、頂いてそして紅茶を口に含みそして次のスコーンを考える、その一見非効率かもしれない時間の流れの熟成を愉しむのが、Tea timeデース!

 COVID-19の厳しい時代は三条の明治屋でこれでもかというほど買い込んだ東インド会社の紅茶四種類を、二番茶三番茶と点てつつお仕事の合間に、お仕事の最中に過ごしました。コーヒーだとあれだけ飲めば体に悪そうだが、紅茶は、体によさそう。

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【防衛情報】航空自衛隊T-4練習機後継機RFI情報提案書,アメリカ空軍オールビン参謀長軽戦闘機コンセプト構想発表

2024-12-24 20:20:27 | インポート
■防衛フォーラム
 今回は空軍関連の話題です。

 アメリカ空軍のオールビン参謀長は軽戦闘機コンセプトという画期的な構想を発表しました、しかし過去に幾度も同様の失敗を重ねている構想でもあります。ベビットオールビン空軍参謀長はイギリスで行われたRAeSイギリス航空協会の講演会において登壇、変化の大きな航空戦闘に対応するには長期的視野は最早見通せない、と発言しました。

 軽戦闘機コンセプトとは、長期間の運用を前提とした戦闘機に様々な装備を搭載するのではなく、現在の脅威に対応する能力が将来の戦闘に対応する確証はない不確かな時代には耐久性や機体強度を犠牲にしてでも順応性を重視すべきとして、機体寿命の短い安価な機体を短期間で設計しその時々の戦闘に対応して設計すべきだ、と発言しました。■

 航空自衛隊のF-2戦闘機がシンガポールを訪問しました。これは8月27日、インドにおいて実施されるタランシャクティ演習へ参加する途中にシンガポールを経由したもので、F-2戦闘機2機がシンガポール空軍のパヤレバー空軍基地を短期間ですが訪問する事となりました。シンガポールにF-2戦闘機が短時間とはいえ着陸するのは初となる。

 インドにおいて実施されるタランシャクティ演習はタミルナドゥ州のスルール空軍基地において8月29日から9月14日まで実施され、これにはインド空軍と航空自衛隊のほか、フランス空軍、スペイン空軍、ドイツ空軍、イギリス空軍、オーストラリア空軍、ギリシャ空軍、アメリカ空軍、アラブ首長国連邦空軍などが参加しています。■

 イギリスのBAEシステムズ社はキャプチャーE-ECRS-Mk2レーダー搭載機の初飛行に成功しました。これはイタリアのレオナルド社が設計したユーロファイター戦闘機用に開発されていたAESA方式の次世代レーダーで、レオナルドUK社が製造したものをBAEシステムズ社がユーロファイター戦闘機用にシステム統合したものです。

 ユーロファイターが従来搭載しているキャプチャーレーダーは、遅れていたAESA方式のレーダーとして一定の完成度を有するところとはなりましたが、改良型のキャプチャーE-ECRS-Mk2レーダーは高度な電子戦能力も付与されることとなり、敵対勢力の脅威圏外においての任務遂行能力向上を意味します。今後は試験を経て実戦配備へ進む。■

 航空自衛隊T-4練習機後継機に関するRFI情報提案書を防衛装備庁が募集開始しました。募集開始は10月4日、T-4練習機は航空自衛隊の基本操縦課程全てを担う航空機と位置付けられており、また今回の募集にはT-4練習機後継機と共に座学や模擬飛行訓練と飛行計画作成の訓練に用いる地上訓練装置なども含めた募集となっています。

 防衛装備庁が募集するのは国産開発計画の募集であり、また国産開発を主としながら同時に代替機となり得る輸入企業についても募集する方針です。T-4練習機は練習機としての本来用途とともに航空団司令部や航空方面隊司令部と航空幕僚監部に在籍する要員でウイングマークを有する要員の年間技量維持飛行や連絡飛行などにも用いられます。■

 ルーマニア空軍はF-35A戦闘機に関する72億ドル規模の有償供与承認をアメリカ国務省より受けました。72億ドルの契約はF-35A戦闘機32機とその関連機材に関するもので、アメリカ国務省はルーマニアがNATO加盟国であるとともに黒海地域に面しており、地域安定化への空軍力近代化の必要性の大きさから有償供与を許可したとしています。

 F-35戦闘機32機とともに72億ドルの内訳は、プラットアンドホイットニーF135-PW-100エンジン33基を含み弾薬なども調達される見通し。ルーマニア空軍は最終的に48機のF-35A戦闘機を導入する計画で、第二段階の16機については後年調達する。ルーマニア空軍は冷戦時代にMiG-23,冷戦後MiG-29を取得しましたが2004年までに退役している。

 MiG-21戦闘機近代化改修型をルーマニア空軍は運用していますが、NATO加盟国としては古すぎ性能も不足することから、ノルウェー空軍が運用していた中古のF-16AM戦闘機26機の導入計画を進めているもののF-16AMでは性能も老朽化の度合いも問題であることから、ルーマニア空軍は長期間にわたり運用が可能である第五世代機F-35Aを選定しました。

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ウクライナ情勢-ロシア軍はクラホフ周辺の要衝を制圧,冬季インフラ攻撃へ開戦以来最大規模のミサイル攻撃

2024-12-24 07:00:57 | 防衛・安全保障
■防衛情報ーウクライナ戦争
 今回も暗いニュースが多く日本の場合はこうした将来を見据えた戊エ有為計画の必要性をという毎回の出だしと共に。

 ロシア軍はクラホフ周辺の要衝を制圧したものとみられる、ISWアメリカ戦争研究所が12月13日に発表したウクライナ戦況報告によれば、クラホペ周辺のウスペニフカとハニフカ周辺においてウクライナ軍部隊を駆逐し、突出部を確保した可能性が高い、と分析しています。またこの際にウフレダール周辺においても進出した可能性が高いとのこと。

 クラホペ周辺のウスペニフカとハニフカ周辺はクラホフからロシア軍が前進する場合において地形障害の無い地域に進出した事を意味していて、ロシア軍がウクライナ軍防衛の要所を制圧した事で大きく前進する可能性がでてきましたことを示しています。この方面においてロシア軍は弾薬を潤沢に使用している、という情報も紹介しました。


 ロシア軍は12月12日から13日にかけ開戦以来最大規模のミサイル攻撃を実施したと、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告12月13日付発表で分析しました。ウクライナ空軍によれば、この攻撃には弾道ミサイル7発、巡航ミサイル87発、無人機193発が発射され、ウクライナ空軍は大規模な迎撃戦を実施したという。

 ウクライナ空軍によれば弾道弾1発と巡航ミサイル80発及び無人機105機を撃墜したとしていますが、ウクライナのエネルギー企業DTEKによればこの攻撃により広範囲の電力供給網と火力発電所が破壊されたとしています。ロシア軍は開戦以来、冬季にエネルギー施設を攻撃し暖房施設などを破壊するインフラ攻撃を続けています。


 ロシア軍はライマン地区において大規模な歩兵攻撃の準備を行っている、これは12月13日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、この地域を防衛するウクライナ軍報道官の発言を紹介、これによればライマン方面での攻撃は今後数週間以内に本格化する可能性が高いとのこと。チャシブヤール近郊でも歩兵部隊浸透がみられるという。

 歩兵部隊による攻撃は、タヴリスク群報道官ヴォロシン大佐の発言でも小規模な歩兵部隊による絶え間ない攻撃により浸透を続けているとしています、こうした攻撃によりロシア軍歩兵部隊はかなりの損害を受けていると分析していますが、損害が大きくともヴェリカノヴォシルカを制圧する為の決意は変わっていない、と分析しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【防衛情報】航空自衛隊F-15戦闘機JSI近代化改修ボーイング社と新契約,航空自衛隊次期練習機T-6テキサンⅡ練習機を選定

2024-12-23 20:00:43 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 今回は航空自衛隊関連の話題です。

 航空自衛隊F-15戦闘機JSI近代化改修についてボーイング社との間で新たな契約が結ばれました、これは1億2900万ドルを投じて改修されたF-15JSI戦闘機の運用支援を2030年まで継続するというFMS有償軍事供与に関する契約となります。航空自衛隊では老朽化するF-15J戦闘機の一部を大幅に能力向上させる計画を推進中です。

 F-15JSIはジャパンスーパーインスペクター計画といい、その主眼は射程1000㎞という新型精密誘導ミサイルAGM-158-JASSMの運用能力を付与させることにあります。原型機の初飛行から60年以上を経ているF-15戦闘機はステルス性能こそ有していませんが、莫大な搭載能力を有する為、航空打撃力の主柱を担う事が期待されています。

 F-15J戦闘機は三菱重工においてライセンス生産された航空機ですが、今回の延命と能力向上改修は当初、三菱重工とボーイング社の試案を比較検討したうえで三菱重工案よりも安価な費用を提示したボーイング社が選定され、その後の見積もり失敗により三菱重工案よりも大幅な費用超過となったという、難しい実情がありました。


 航空自衛隊は次期練習機としてT-6テキサンⅡ練習機を選定しました。決定によれば機体製造はライセンス生産は行われずアメリカのテキストロン社が製造を担当し、総合商社兼松が地上シミュレータ装置とあわせて自衛隊への納入を行います。この選定の最終選考にはスバルとピタラスの共同による国内生産型がありましたが、選ばれていない。

 スバルとピタラスの共同による国内生産型練習機は、ピタラス社がPC-7-Mk10を提示し日本仕様としてライセンス生産する方針が示されていましたが、今回のT-6テキサンⅡ練習機を選定したことで、T-3練習機とT-7練習機というかたちで連綿と継続された日本での初等練習機製造は終了、その製造能力もなくなることとなるでしょう。

 次期練習機選定ではのほかに第百商事提案がトルコのHURKUSを提案していましたが評価の結果は性能不十分が確認、さらに新東亜交易が提案したものは地上シミュレータのみというもので必須項目未達成となり、両社とも第一次選考において選外となっています。今後の課題はT-6練習機の高出力を初等練習機として最適化する事でしょう。


 航空自衛隊は次期練習機としてT-6テキサンⅡ練習機を選定した点について、意外に思われたのはT-6テキサンⅡが現行のT-7練習機よりも遥かに高出力の練習機であり、初めて操縦を経験する初等練習機として、この高出力は妥当なのかということです。実際現行のT-7練習機は420馬力であるのに対しT-6は1250馬力と三倍近いものという。

 T-6練習機の高出力は、一部の国では高等練習機として採用されている水準であり、この機体を練習機として採用されているアメリカはT-53A練習機という軽飛行機を初等練習機に乗るための練習機と位置付けています。また、高出力の初等練習機操縦の難しさは隣国韓国が開発したKT-1練習機による航空機事故などがある。

 T-6練習機、なお今回はピタラス社のライセンス生産提案が敗れたかたちですが、このT-6はもともとピタラス社が開発したPC-9高等練習機をアメリカのテキストロンアヴィエーションがライセンス生産したという経緯があります。ただ、高出力ですが、エンジンリミッターの搭載などがオプションとして可能であるとされています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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