イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

孤独感から親密さを考える!

2008-11-26 | 第一章「意識と知覚」

 紅葉・黄葉が最盛期を迎え、ススキの存在も忘れがちになるようだ。

 この時期、人気のない草むらに、空に手をかざすかのようなススキは、こころの中に何か、孤独感を湧き引き起こす。

 若い頃に、関西で単身住んでいたころ。一人は嫌だ、誰かと結婚したいと思った時があった。やはり孤独感からそう感じたのだろう。身体の欲求から来る孤独感、生育史からくる永遠の女性を希求するような孤独感、さらに神仏の希求といった霊魂・魂の次元の孤独感といったものもあるかもしれない。

 夫婦という関係も、不思議である。カトリックでは結婚が7つの秘跡のひとつに数えとても大切にしている。聖職者になることも、結婚になぞって考えられたりする。

 夫婦という親密な関係は、子孫繁栄といった面だけでなく、心理的な面、あるいは生死を越えた何かに通じる面に深まるようでもある。

 親密さも実は深まりがあり、夫婦の関係だけでなく、友人、同志、神仏との親密さにも当てはまるようである。

 今、世の中は金銭関係など、非常に浅い親密さが幅をきかせているように思う。ただ、振り返れば源氏物語に観るように、日本には深い親密さを希求してきた文化がある。

 生き甲斐の中に、深い親密さを求めること。大切な気がする。

<孤独と親密 2/4>

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