柳の新緑が美しい季節になってきた。勿論桜も咲き、本当に良い季節になってきている。
昨晩は、ヒットラー暗殺計画の、トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」を観た。以前、プロテスタントの神学者で、このワルキューレ作戦に参加し、死刑となったボンへファーの本を読んでいたこともあった。
恐らく史実にかなり忠実につくられた映画だったのだろうが、第二次世界大戦末期に、このような大規模なクーデター事件があったことを、あらためて認識させていただいた。
家に帰って、資料を見ると、クーデター失敗後、シュタウフェンベルク大佐等首謀者は銃殺にされたり、残酷な絞首刑執行を受けるが、そのあと大規模な検挙活動、粛清があり、数千人が死刑等の犠牲となったようである。
ワルキューレ作戦に加わった人には、有名なキリスト教神学者のボンフェファーやカトリックの弁護士ヨーゼフ=ミュラーがいた。死刑・暗殺を当時の出口のない時代背景の中で、どう考えてきたのか、宗教者と裁判員制度の問題も浮かび、考えさせられる。
映画では、シュタウフェンベルク大佐が処刑されるところが感動的であった。
ハンガリーの詩人 レミーニックの素晴らしい詩がP・ネメシュギ著「愛と平和」(聖母の騎士社)に載っていた(223ページ)。平和とは何かをワルキューレとともに、考えさせられる。
平和、それは、苦しみが避けがたいと知ること。
死が美しいと知ること。
純粋の愛が、神化だと知ること。
どんな災いが訪れても、かまわない。
平和よ、よく来てくれた。
<平和 5/6>
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