イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

青春時代の謎・・・

2009-04-15 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 自分の生育史を振り返ってみると、何と自分は時代の影響を受けていたかとか、両親をはじめ様々な人から影響を受けていたかを思い知らされる。

 例えば青春時代を考えてみる。何故、あの時一番の問題に真正面から取り組まず、問題をねじ曲げてしまったのだろうかとか、何故安易に職業選択をし、友人が、そっと教えてくれた道を歩まなかったのだろうかなどである。

 勿論、人生の後半の現在。遠回りな道ではあったが、結果として良かったのかなと想う。進むべき道を直線的に進むのではなく、思考錯誤をし、あるときは危機の時期かなと思えるような時を過ごしても、ゆっくりと螺旋階段を昇るように、本来自分が進むべき方向に向かっていたように思える。

 当時の青春時代まっただ中の自分には、見えなかったことが沢山あったと気づく。見えなくしているのは、自分の心の仕組みとしての、防衛機制なのだろう。

 私の青春時代を、エリクソンの分類から考えて、13歳ころから22歳ころとすると、次のような事件があった時代である。

  1964年 東京オリンピック、トンキン湾事件、新潟大地震

   1965年  北爆開始、日韓基本条約

   1966年  ビートルズ来日、大型旅客機事故

   1967年  美濃部都知事誕生、EC成立、第3次中東戦争

   1968年 東大紛争、三億円事件、プラハの春、ソンミ村虐殺

  1969年 月面着陸、安田講堂占拠、エトナ山噴火

  1970年 よど号事件、三島事件、万博

   1971年 ドルショック、成田新空港反対闘争

  1972年 浅間山荘事件、沖縄返還、日中国交正常化

  1973年 石油危機、魚介汚染、日航機ハイジャック

 こういった時代背景(政治と高度経済発展)の中で、

 新しい時代の思考(自分のものとなっていないが)やその信奉者に一時期、同一化したり、両親へ反動形成をしたり、小説を書いたりして昇華したり、就職することを合理化したり、・・・

 それが悪いことだとは基本的に思わないが、いろいろ忙しかった。そして、本質的な問題から距離を置いていたようだ。

 当時はいろいろ悩んでいた、いくつかの問題は、魂の何かへの渇望の形を変えた表れだったかもしれない。

<アイデンティティ確立の時代 2/4>

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