目黒のサンマは落語で有名であるが、秋の味覚は私にとって、一年で一番刺激的である。
焼きたてのサンマを大根おろしで食べたり、炒った銀杏のイエローグリーンの実を頂く。山で採ったキノコを焼いて頂くのも良い。栗もおいしいし・・・
良く考えてみれば、生き物を食べるわけであり、生き物を食べて生きているという事実は、ちょっと悲しいことではある。ただ、それでも元気にもなれ、生き抜く原動力になることも確かである。
先日観た映画「おくりびと」で納棺業の会社でチキンを食べるシーンがあったが、納棺の仕事で食べることは重要なのだろう。介護・福祉の仕事も経験したが、食欲は重要であった。何があっても食べるタフネス。命にかかわる仕事について気がつくのは、食事の特別な意味ではないだろうか。
自分は何か?何を生き甲斐にしたら良いか?いろいろ削ぎ落とし残っていくものを考えると、それは身体であり、魂であり、生きている自分の本質といったものになるようだ。
秋の味覚を楽しむ・・・そんな自分の本質。
<アイデンティティの統合 4/4>
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