イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

過密のストレスも意識化すると良いようです!(五感を豊かに 6/10)

2010-10-11 | 第二章「五感と体感」
 昨日、孫娘が帰宅した。犬も連れてきていたので、この一週間は妻、娘、孫娘、犬二匹に囲まれた、ちょっとしたストレス・テストであった。朝起きた時の爽やか度が、いつの間にかどんどん低下していくのが判る。

 昔の人は、心のストレスを堪忍袋の緒という表現を使ったが、ストレス度50くらいからついには80くらいまで来たのではないか(これはカールロジャースの心理学でいうプロセススケールではなく、本当に自分が勝手につけた超主観的スケール)。でも、自分のストレス度(外にも爽やか度とかあるだろうが)を意識化していると、ただ、それだけで暴走がふせげるようにも思う。

 今朝、ストレス度が低くなっても、孫娘がいないのは寂しいものだと思う。なんて人間は我がままなのだろう。

 写真は、多摩動物園の昆虫館で写したもの。蝶の木のようで、蝶ちょさんもきっとストレス度は高かったに違いない。

 今日は、仕事もあるが、それまで公園にでも行こう。五感に楽をさせよう。

五感を豊かに 6/10

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五感で感じるホンモノの感情は皆大切!(五感を豊かに 5/10)

2010-10-10 | 第二章「五感と体感」
 五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)をとおして感じる様々な感情。湧きあがる感情。時には、心臓の鼓動のように瞬間に現れ消える、微かな本物の感情。それに対して、思考をこねくり回して浮かんでくる偽物の感情もあるようである。

 先日行った福島。五感から来るポジティブな感情。美しい景色、植物、心地よい水の音、温泉、美味しい食事・・・自分の好きな音楽、香り高い紅茶から浮かぶ素敵な感情。写真は磐梯山近くの夕焼。運転中で、一枚しか撮れなかったのが残念であった。

 一方、飯盛山や戊辰戦争の戦いの跡で感じた悲痛な感情もあった。これらのネガティブな感情は内戦というものの恐ろしさを教えてくれたようだ。

 小旅行ではあったが、感情の流れが心地よかった。

 さて、孫娘の肉声は、まだ言葉にならないが、豊かな感情のながれを感じさせる。孫娘ばかりでなく、幼児の多くは、感情を肉声に乗せる。また、顔の表情も実に豊かである。人の感情は本当に素直なことが良くわかる。

 ただ、こうした身近な感情にどう対応するか。あるいは、どう自分の感情を捉えるかは意外にも、誰も教えてくれない。特に、次の感情についてのエッセンスはどうだろう。≪感情を把握する。どんな感情でも倫理道徳を越えて、いったん感じること。これは、豊かな人生を送る上で、真善美を識別するうえで極めて大切≫

 この重要なエッセンスを教えてくれるたのは学校教育でもなく、家庭教育でもなく、企業内教育でもなかった。生き甲斐の心理学で初めて知ったのだ。

 ポジティブな感情は誰でも心地よいが、ネガティブな感情も、人生の中で本当に役立つ。変な例かもしれないが、微かな嫉妬の感情で自分の進む道が決まったこともある。恐怖心から行動を起こし、家族の危機を免れたこともある。若いころは、お客さんの電話での会話での不安から行動をおこし、商談を成功させたこともある。英語の劣等感から、下手なりに毎日勉強をはじめ、実力を向上させたことも。

 そして、何よりも、人生に必要な深い気付きのきっかけを与えてくれる。

 ネガティブな感情もまた、神秘的なまでに素敵なプレゼントだと思う。

五感を豊かに 5/10

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信じてくれる人・・・信じることのできる人!(五感を豊かに 4/10)

2010-10-09 | 第二章「五感と体感」
 悩んでカウンセリングを受けるとしたら、どんなカウンセラーに行きたいか。技術や理論優先の専門知識溢れる人。あるいは、本当の人間愛から自分のことを信じてくれる人か。

 両方持っている人!勿論そうであるが、やはり信じてくれることがポイントだ。

 信じてくれるからこそ、自分の悩みを打ち明け、その中で何かに気付き、自分の中に真の回答を見出す。自分の本物の感情にアクセスできるのは自分だけ。その深い意味の中から、回答はいつも自分の中にあるとも言える。

 では、人を信じることのできる人になるにはどうしたら良いのか。これは哲学・宗教の問題かもしれないが、心理学にも大切な智恵がある。

 ≪生き甲斐の心理学≫全体がそうであるが、カールロジャースのパースナリティ理論(19の命題)にもエッセンスがある。人の行動の一貫性を信じる。幼児であっても、病んでいる人であっても、・・・。生きるものの美しいまでの原理が言いつくされている。

 昨日は、八王子の浅川沿いで美しいコスモスを見た。今年はコスモスの写真を撮る機会が少なかったが、先日福島に小旅行をしたときに撮った一枚の写真。ちょうど夕暮れが始まっている時で、白いコスモスが輝いている。そんな印象の19の命題。

五感を豊かに 4/10

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感情表現を幼児から学ぶ(シャガールさんからも)!(五感を豊かに 3/10)

2010-10-08 | 第二章「五感と体感」
 昨日は、上野の芸大美術館でシャガールを観に行った。シャガールが世界的に心理療法で使われるということもあり、今回の展示会も是非行かねばと思っていた。展示数はそれほど多くはないものの、傑作ぞろいで行って本当に良かった。特に晩年の≪イカロスの墜落≫と≪彼女をめぐって≫は忘れられない。

 自分の中にある未整理の感情が、絵を観る中で誘われて活性化し表出するのである。

 ≪彼女をめぐって≫の濃紺をバックに花嫁の長い長いウェディングドレスの裾が、何か自分の悲しみを表現しているようで、その意味を考えながら家に帰った。それは、2-3年前の感情の整理につながっていたと思う。感情の整理は意外とタイムディレイがあるものだ。

 さて、家に着くと、一歳ちょっとの孫娘が機嫌が悪く大きな声で泣いていた。子供の泣き声・肉声は感情表現そのものであり、泣き声といっても、思い通りにならなかったときの不満感。お腹がすいたり、おむつが汚れているときの不快感。激しい不満(怒り)・・・いろいろである。それも繊細で微妙。感情を聴くというカウンセリングの基本が勉強できてしまう。おまけに、子供の感情に転移・逆転移し参ってしまうのではなく、一つ二つ呼吸をして間をとる勉強にもなる。

 さまざまな言葉を巧みに操って感情を表現する大人より、生の感情をストレートに肉声に乗せる幼児の泣き声はとても雄弁である。大人も、同じように軽やかに感情表現が出来た方が良いのにと思う。言葉は感情表現もあるが、思考やロジックを表現することもでき、それが感情表現を下手にするのだろうか。

 上野公園の噴水。思わず写真を撮ったが、後で見るとシャガールの花嫁のウェディングドレスのようでもあり、自分の感情の整理整頓が軽やかにできたのかな・・・と思った。

五感を豊かに 3/10

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楽天主義と幸福の条件!(五感を豊かに 2/10)

2010-10-07 | 第二章「五感と体感」
 コップに水が半分入っていて、どう感じるか。もう半分しか残っていないと悲観する人。まだ半分も残っていると楽観する人。現象は同じでも解釈が違うと湧いてくる感情も全く異なり、住む世界も異なってしまう。

 以前、あるお坊さんから、辛い修行をするなかで、道端の石ころ一つに思わず手を合わせたくなるようになった。と聴いたこともある。石ころひとつに感動する。ちょっと不思議な気持ちがするが、そういうこともあると思う。解釈する知性が変わり、知覚が変われば世界が変わるのだろう。

 さて、ノーベル賞化学賞に日本人二人が受賞したが、そのうちの根岸教授は指導者のブラウン教授について述べている。移民の子で大恐慌を乗り越えたブラウン教授の日常の姿から楽天主義を学んだとしている。テレビで拝見させていただいても、根岸教授の受賞の喜びの感情は迸るようであった。

 
 ただ、根岸教授は人生の話の中で、幸福の条件についても素晴らしいコメントをされている。人生は短く、どういう方向性で生きるかという緻密な条件設定は大切なのだろう。こうした問題意識や条件の設定が、根岸教授の50年間の夢と喜びをもたらしたのだろう。

 生き甲斐の心理学(100年の臨床心理学のエッセンスを含む)で学んだことに、幸福感と幸福の条件は違うという大切なことがある。幸福の条件を考えること。日々の成長の道筋を考えることは大切だが、それゆえに湧き起る幸福感を抑圧したりするのは問題だと思う。感情を大切にし、道筋も大切にすべきなのだろう。

 幼いころから、日々の幸福感(実は得難いもの)を大切にするということをきっちり教える必要があると思う。それが、厳しい努力を要する日々の困難に打ち勝つ糧にもなると思う。

五感を豊かに 2/10

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