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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

楽天主義と幸福の条件!(五感を豊かに 2/10)

2010-10-07 | 第二章「五感と体感」
 コップに水が半分入っていて、どう感じるか。もう半分しか残っていないと悲観する人。まだ半分も残っていると楽観する人。現象は同じでも解釈が違うと湧いてくる感情も全く異なり、住む世界も異なってしまう。

 以前、あるお坊さんから、辛い修行をするなかで、道端の石ころ一つに思わず手を合わせたくなるようになった。と聴いたこともある。石ころひとつに感動する。ちょっと不思議な気持ちがするが、そういうこともあると思う。解釈する知性が変わり、知覚が変われば世界が変わるのだろう。

 さて、ノーベル賞化学賞に日本人二人が受賞したが、そのうちの根岸教授は指導者のブラウン教授について述べている。移民の子で大恐慌を乗り越えたブラウン教授の日常の姿から楽天主義を学んだとしている。テレビで拝見させていただいても、根岸教授の受賞の喜びの感情は迸るようであった。

 
 ただ、根岸教授は人生の話の中で、幸福の条件についても素晴らしいコメントをされている。人生は短く、どういう方向性で生きるかという緻密な条件設定は大切なのだろう。こうした問題意識や条件の設定が、根岸教授の50年間の夢と喜びをもたらしたのだろう。

 生き甲斐の心理学(100年の臨床心理学のエッセンスを含む)で学んだことに、幸福感と幸福の条件は違うという大切なことがある。幸福の条件を考えること。日々の成長の道筋を考えることは大切だが、それゆえに湧き起る幸福感を抑圧したりするのは問題だと思う。感情を大切にし、道筋も大切にすべきなのだろう。

 幼いころから、日々の幸福感(実は得難いもの)を大切にするということをきっちり教える必要があると思う。それが、厳しい努力を要する日々の困難に打ち勝つ糧にもなると思う。

五感を豊かに 2/10

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