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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

五感のおさんぽを公園で!(五感を豊かに 9/10)

2010-10-14 | 第二章「五感と体感」
ちょっとした空き時間に公園に寄ることを50歳代で覚えた。昨日は夕方近くに、都心の新宿御苑によってみた。
お目当ては、フランス式庭園の薔薇であったが、近くに池があり、サギやカモなどの野鳥がいたりする。こんな池があったのかと驚いたりする。人間は不思議なほど、見慣れた公園であっても、いろいろなものを見落とし意識化できない存在だ。

 さて、フランス庭園では、大木に成長したプラタナスが黄葉しはじめていた。大きな葉が何か楽しい。落葉し、地面に落ち葉がふっくらとするほど積もっているのを見て、何かほっとする。薔薇は、毎年見ているが、今年はご婦人たちに混じって、しっかり薔薇の花の香りを嗅いだ。本当に良い薔薇の香りにうっとりする。男が薔薇の香りを嗅ぐのは、ちょっと恥ずかしいが、その価値は充分ある。

 人間の五感は実に不思議である。五感を伴った記憶は、深くこころに刻み込まれるようである。また、今ここにという感覚を鋭くし、何かその現在という収束点から、無限の宇宙を体感させてくれるようである。

 薔薇ついでで、有名な詩人リルケの詩から。

 ≪幸福な薔薇よ、おまえのすがすがしさが
  ともすればわたしたちをこんなに驚かすのは、
  おまえがおまえ自身のなかで、うちがわで、
  花びらに花びらを押しあてて、やすんでいるからなのだ。≫
  (世界文学大系 筑摩書房 手塚富雄編 195-196P)

五感を豊かに 9/10

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