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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情表現を幼児から学ぶ(シャガールさんからも)!(五感を豊かに 3/10)

2010-10-08 | 第二章「五感と体感」
 昨日は、上野の芸大美術館でシャガールを観に行った。シャガールが世界的に心理療法で使われるということもあり、今回の展示会も是非行かねばと思っていた。展示数はそれほど多くはないものの、傑作ぞろいで行って本当に良かった。特に晩年の≪イカロスの墜落≫と≪彼女をめぐって≫は忘れられない。

 自分の中にある未整理の感情が、絵を観る中で誘われて活性化し表出するのである。

 ≪彼女をめぐって≫の濃紺をバックに花嫁の長い長いウェディングドレスの裾が、何か自分の悲しみを表現しているようで、その意味を考えながら家に帰った。それは、2-3年前の感情の整理につながっていたと思う。感情の整理は意外とタイムディレイがあるものだ。

 さて、家に着くと、一歳ちょっとの孫娘が機嫌が悪く大きな声で泣いていた。子供の泣き声・肉声は感情表現そのものであり、泣き声といっても、思い通りにならなかったときの不満感。お腹がすいたり、おむつが汚れているときの不快感。激しい不満(怒り)・・・いろいろである。それも繊細で微妙。感情を聴くというカウンセリングの基本が勉強できてしまう。おまけに、子供の感情に転移・逆転移し参ってしまうのではなく、一つ二つ呼吸をして間をとる勉強にもなる。

 さまざまな言葉を巧みに操って感情を表現する大人より、生の感情をストレートに肉声に乗せる幼児の泣き声はとても雄弁である。大人も、同じように軽やかに感情表現が出来た方が良いのにと思う。言葉は感情表現もあるが、思考やロジックを表現することもでき、それが感情表現を下手にするのだろうか。

 上野公園の噴水。思わず写真を撮ったが、後で見るとシャガールの花嫁のウェディングドレスのようでもあり、自分の感情の整理整頓が軽やかにできたのかな・・・と思った。

五感を豊かに 3/10

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