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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

等生化(ノーマライゼーション)を上村松園展で考える!(好きなコト 8/10)

2010-10-03 | 第二章「五感と体感」
昨日は美人画で有名な上村梅園を観に、内堀沿いにある国立近代美術館を訪れた。素晴らしい色彩と構図の60歳代、70歳代のころの作品に魅せられてしまった。芸術家は年を重ねるごとに深みを増していく。そんなことに、改めて感激した。そういえば、シャガール展もやっているとのこと。90歳台の大作も観たい!

 さて、上村梅園の素晴らしい作品のなかに、ちょっと気になる絵があった。≪花がたみ≫という謡曲を題材にした絵である。精神を病んだ女性を画くため、植村梅園が実際に精神病院に足を運び画いたという。上村梅園が、その絵について語った文章が、著作権切れなのか青空文庫に掲載されているので、興味のあるかたはここをクリック

 何故気になったか。前日たまたま通りがかりの若い男性と話したのだが、その精神を病んだ男性の眼つきがそっくりだったことがあるかもしれない。


 7年前に外資系企業を辞めて、介護や福祉の勉強を始めた時、真っ先に≪ノーマライゼーション≫という言葉を学んだ、最近は、この外来語では何だかわからないというので、≪等生化≫という訳語を国立国語研究所が提案している。障がい者も健常者も・・・一緒に普通に暮らせる社会が望ましいということで、社会福祉に関わる人は誰でも知っていることであるが、日本では、それほど有名でない。日本でも≪いじめ≫など大変社会問題になっているにも関わらず、こうした基本的な用語が先進国であるはずの日本で普及していないということは問題だと思う。

 しかし、等生化とかいっても、最終的には人間観の問題である。奈良時代のように日本でも人間観を深く思索し議論を戦わす時代もあった。現代日本はどうなのだろうか。

写真は、皇居、内堀の夕方の映像。ちょうど、写真を撮ったスポットは皇居ジョギングコース。沢山の老若男女がかたわらを通りすぎていく。

好きなコト(五感・体感) 8/10

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