イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

100円の手帳が人生の友!(旅の意味③ 1/10)

2013-11-19 | 第八章「魂と聖霊」

 昨年、100円ショップで手帳を見つけた。当時の私はマンスリーの計画が立てられれば満足だったので、ちょっと冒険かなと思ったが買ってしまった。そして、ほぼ一年。問題なく重宝して使わせていただいた。

 そんな話を、先日知人と楽しく語りあった。手帳は、殆どの大人が深い関心を寄せているもので、手帳を肴に話し出すと結構ワクワクする。

 私の手帳に関する想い。やはり社会人になってからは熱いものがある。ある意味生活がかかるものであったからだろう。さらにFranklin Coveyの手帳を会社で知って高いお金を出して購入した時期もあった。手帳が仕事やプライベート、さらに人生に大きな意味をもたらすことも学んできたようだ。その影響は自分の人生に計り知れないものだったと思う。

 生き甲斐の心理学でも、自己実現には思考・感情・行動の3つが大切なポイントになることを教えてくれる。そして、その際に大事な目的志向性を言語化したのが手帳なのだと思う。

 今年は、手帳を2冊も買ってしまった。そのうちの一冊はやはり100円手帳である。ブルーとピンクの色が綺麗で衝動買いをしてしまった。マンスリーとウィークリーで書き込めるところが結構気に入った。私の中の女性的なアニマが刺激されたのだろうか。

 そして、手帳を買った瞬間から2014年が始まりだし、何となくある停滞感を振り払い、今日の朝の青空のような気分になってくる。自分のケアという意味でも手帳は大切だ。

 

旅の意味③ 1/10

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終(つい)の棲家と知恵!(旅の意味② 10/10)

2013-11-18 | 第八章「魂と聖霊」

 昨日は、久しぶりに日曜日をのんびり過ごした。夕暮れも早くなり、5時過ぎにはお盆のような十五夜の月が顔をだし、何とも嬉しかった。

 そして、夜はダスティン・ホフマン監督の「カルテッド:人生のオペラハウス」のDVDを観賞した。

 イギリスのビーチャムハウスというグループリビング(日本にはない自立的なホーム)を舞台にしたウィットと楽しさに溢れた話である。音楽家がリタイアした後に過ごすホームで、大邸宅には広い庭があり、ミサができる聖堂があり、そして音楽も楽しくできる素晴らしい環境がなんとも言えなかった(私も、かつて日本にグループリビングをつくりたいという想いをもったこともあるので)。

 ダスティンホフマンは私の学生時代に「卒業」で颯爽と登場したが、年をとってからこのような映画を監督・制作するとは・・・何か人生を共にしているようで感動した。

 さて、エリクソンは人生の最後の段階(61歳以上)を知恵、完全性、絶望感の時代とした。人間の生物としての限界が迫り、あの世との境界の時代といってもよいかもしれない。

 私も還暦を過ぎて、やはり体力や気力などの衰えを感じ始める。既に歩んできた人生行路を大幅に変更することも現実的ではなく、絶望感とか嫌悪感も今までとは一味違うようである。しかし、かぐや姫ではないが、宗教や哲学を信じるものにとっては、決してネガティブだけではない世界も広がり出す。

 高校生になったころ、88歳で祖父が亡くなった。亡くなる一ヶ月前くらいだったか、素晴らしいあの世が見えたなどと楽しく言っていたが、私も同じような年になると、何かが見えてくるのだろうか?楽しみでもある。

旅の意味② 10/10

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難しい人と平和に生きる!(旅の意味② 9/10)

2013-11-17 | 第八章「魂と聖霊」

 人間関係に悩む人は結構多い。通常、肌が合わない人だと思えば、避けることもできるが、様々な人生のしがらみで、そうともできないこともある。また、職業柄、多くの人と接触する必要があることも。

 そして、世の中には、肌が合わないだけでは済まされないような、とても難しい人もいる。自己愛パースナリティ障害的な方もいらっしゃる。非常にたくみに責められ、自分がとても悪いように思われ嫌な気分にさせられたとき、ひょっとしたら自分の問題ではなく、相手に問題があるかもしれないと気付くことが意外と大事だ。エコーのようにナルシスによって悲劇に陥ってはならない。

 そうした時に、こうした難しい人と平和に生きるための知恵が、実は生き甲斐の心理学の中にある。このブログでも何回もでてきたかもしれないが、ロジャースの6条件がそのひとつだろう。詳しくはテキストU先生の「生き甲斐の心理学」やDVD「元気に生きる」に出ている。

 私は生き甲斐の心理学を40歳台から学んできたが、この傾聴のポイントは、もっと早く学べばよかったなとしみじみ思う。

 通常は、難しい人に遭遇すると、次のようなポイントは想いもよらなかったりするが、実は大事。

 1.相手とのラポールを意識する。お互いに楽しくなる話題とか、雰囲気とか様々だが、重要なこころの共通点を見出す。・・・

 2. 相手が取り乱しているかどうかを的確にとらえる。傾向を見抜くことも大事かもしれない。

 3. 自分も人間なので、取り乱すこともある。自分の心の調子が観察し、確かであれば傾聴も。

 4. 相手がいろいろ言ってきても、直ぐに否定するのではなく、ひたすら傾聴する。人間観も大事で、相手の尊厳をどこかで信じられれば良いようだ。

 5. 相手の言っているロジックではなく、相手の感情を理解するようにする。つまり共感的になること。

 6. そんな中で、自分は多くを語らなくても、相手は安定してきて、光がみえてくる。

 実際は、なかなか難しいが訓練により、身につけられるのも事実だと思う。

 旅の意味② 9/10

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さりげなく世話をしたり、されたり!(旅の意味② 8/10)

2013-11-16 | 第八章「魂と聖霊」

 今朝は久しぶりの快晴。思わずふらふらと近くを散歩した。冨士山も既に真っ白い雪をまとっていた。ずっと冨士山を眺めていると、何かが山頂あたりを行ったり来たりしている。私の飛蚊症の影響かとも思ったが、そうではなく鳥の大群が、ちょうど冨士山の方向を行ったり来たりしていた。

  

 私の住む南多摩も野鳥や野生の動物なども結構住み着いているようだ。夜路地を車で走っていると、時折タヌキかハクビシンかが道を横切ることも。特に今朝は、渡り鳥等いろいろ目に付いた。人間のせいで、温暖化とか放射能の問題とか大気汚染とかいろいろ動物や植物も被害を被っていると思う。しかし、元気な動物や植物を見ると、何となく心が和む。たくさんの生き物によって、私は慰められる。

 さて、エリクソンの理論によると、35歳から60歳は世話(Care)、生殖性(創出性と訳す人もいる)、停滞感が発現するとされている。

 日々の仕事とか、そんな中で停滞感を感じだしたとき、私もケアの世界にこころの平安を感じたことがあった。意外に世話という世界は停滞感と関係が深いようである。

 世話は、おせっかいとは違う。世話は、世話をされるほうと、世話をするほうがあって成り立つわけであるが、世話をするほうの都合が何か歯車が狂い過剰になるとおせっかいになりやすい。自由意思の中で世話をされるほうに専念していると、地味だが本来の世話になるようなところがある。

 世話の対象も、人が一般的かもしれないが、時には生命ではない物が対象ということもあるように思える。部屋を片付けるとか、コンピュータのメンテナンスをするとか、そういう物が対象ということもあるように思われる。さらに、様々な人間の組織とか集団にも当てはまることもあるだろう(生命体を感じる組織というのもあると思う)・・・

 様々な生命体やそれに類するモノや組織は、時間とともに変わる運命があるようだ。その変化を助けるというか・・・それが広い意味でのケアかなと思う。そして、その変化には、創意工夫がそれなりに求められる。市川亀久弥先生の考案した等価変換創造論を始め創造論とか、心理療法やカウンセリングなどのロジャースの6条件などは、そういう変化を乗り切るための理論的枠組の一つかなとも思えてしまう。

 旅の意味② 8/10

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愛と親密性と孤独!(旅の意味② 7/10)

2013-11-15 | 第八章「魂と聖霊」

 大人になって、何を大事にしなければならないか?この問いかけに何と答えるだろうか。昨日、読んでいた本にフロイトは簡単に次のように答えたという。「愛することと働くこと」。

 フロイトというと性のイメージが強いが、ここでの愛の意味は、性も一部はあるだろうが、もっと大きい意味を含むと考えたほうが良いようだ。

 さて、生き甲斐の心理学をU先生から学んでいくなかで、相反するような二つのことを学んできた。

 一つは「人の身体は神の神殿」。これはキリスト教のパウロの言葉からとったもので抵抗がある方は、人には仏性があるとか、憲法でも言われる人間の尊厳などと置き換えても良いかもしれない。

 人は身体とこころ(生育史を中心にした)と魂(宗教の領域)からなると考えてみる。

 魂はいろいろ解釈ができるが、愛そのものだという説があり、私は個人的にそう考えている。

 神から不完全な自分が愛されているという実感は、自分の中に愛すべき何かが隠れていると考えるとつじつまがあうところもある。そして、他者が愛すべき存在であることにも繋がってくる。他者も自分も、魂の次元では愛そのもので親密な関係があるかもしれない。

 こうした人間観は、どんな人でも、怖く嫌いであっても踏みとどまって近づこうとする力を産みだす。

 もう一つは「自分以外の他人は驚きの対象」という深層心理学上の知恵である。他人は身体も違う、生育史も違う存在で、深層心理では想像以上に違う存在なのだろう。そして、この知恵を頭のどこかに入れていると、何が起こっても動じなくなる。

 信頼している親兄弟、配偶者、子供、恋人、友人であっても、やはり深層心理学上は驚きの対象。そんな風に心のどこかで納得すると、こころは安定するようだ。ただ、この知恵は人は孤独であることをどこかで確認ことでもある。

 昨日は、八王子の勉強会でシャガールの絵を観賞した。シャガール61歳の時の作品で、愛妻が亡くなり、次の結婚の間での作品。絵の中には不思議な親密性と孤独感が共存する・・・しかし、何とも言えない暖かさを感じてしまう。

 旅の意味② 7/10

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