ミュゼ・ボンヴィヴァンでリッチなランチを楽しんだ後は
三重県立美術館『岡田米山人と半江』展。
岡田米山人は江戸時代の大坂の米屋でありながら書画のうまい変わり者。
津藩にその才能を買われ、子の半江と2代にわたり津藩の大坂屋敷に勤めることになりました。
一方、米山人と半江は、謎多き父子。出生地さえ諸説ある状況です。
江戸時代後期の文 人画家として高く評価されながらも、これまで開催された展覧会が極端に少ないのは、
その経歴に不明な点が多いことも無関係ではありません。開催された展覧会は1941年と1976年のわずか2回。
三重県では今回がはじめてとなる大規模な展覧会 とのこと。
正直なところ、父 米山人の山水画にはピンときませんでしたが(失礼!)、
酒を飲む自画像が2点あって、どちらも文人画家らしい楽しい画でした。
一方の半江は山水画が独特の筆致で興味深かったです。
あと、絵とは関係ありませんが、今回の展覧会はいつも常設展を行なっている2階を使用しています。
さらに2階の最後のエリアから階段で1階展示会場に移動するという流れはワタシの知る限り初めて。
1階では特集展示『生誕100年 元永定正展』もあり、一応拝見しましたが、あまりピンと来ず。
さらに1階の『柳原義達の芸術』はいつも2部屋使われているところの1つが
いつも2階の『常設展』で展示されている絵画のうち有名なものが展示されていました。
無料の県民ギャラリーではいつも受付で住所・氏名を書かされるのが面倒であまり入りたくないのですが(笑)、
せっかくなので入ってみたら、これがなかなか楽しかった! 今回は『三重の木の椅子展3』。
三重県内の作家31組が三重の木で作った椅子の展示で、面白いのは実際に座れること!
現代美術展などで椅子が展示されることはありますが、見ることはできても座ることも触ることもできないですから。
直線的なベンチ(縁台)もあれば、尻のくぼみを削った椅子もあり、背もたれのあるなしなど、
バリエーションは多種多様。アンケートでどの椅子が気に入ったかを書くことになっていて、
来場者はみんな、アレがいい、コレがいいなどと座り比べていました。
ワタシ的には柱用の木を組んだような直線的なベンチ(縁台)や
尻のくぼみを鑿(ノミ)跡を残して削った椅子、キノコの形をした椅子が好みでした。
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