田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

秋の走り 散歩道はランプから何に変わるのだろう

2010年09月03日 | 日記
8月3日(火) 晴れ   朝は涼しい風   午後には薄い雲が張り出し ヤヤ暑の一日

太陽が顔出す前に家をでる。
上空はまだ蒼が濃く東の浅間山と荒船山の中頃から陽が昇る。
だいぶ南に移動してるが、これに合わせて涼しさも本格的になるのだろう。


急な登りの右側は崖になっているが、鹿の踏み跡え崖が崩されている。
一見可愛い鹿も群れとなると地響きを立てて移動するのには怖さすら感じる。
登り切ったところを少しだけ左に行くとキバナツリフネソウが葉に隠れるようにさいている。
この花も芽が出るころに鹿が好んで食べるらしく、花が咲くときには低い高さの者しか残っていない。
夜半に雨でも降ったかのように産毛のある葉の表面には沢山の水滴が着いている。
夜露をためて一滴の滴になり今にも地面に落そうとしていた。
雨が少ないのに緑が多い山はこの草たちの知恵の賜物なのだろう。


振り返ると太陽は既に登っているが、東の山に光を遮られ、ここまではとどいていない。
ススキの穂も夕方には開くのだろうが、冷たい風が下から吹きあがるとトンボはスゥーと横に煽られるように飛び立った。
     

この先はキツネやタヌキたちが生活に使う道を進む。
アカマツやクルミ、ホウノキ、アカシアの大木などとそれらの実が落ちて発芽した若い気が生えている。
曲がりくねった道では急にタヌキと出くわしたり、何かの視線を感じると離れたところからキツネが見ていたりする。
     


木漏れ日を受けて庫の林の中にはニリンソウが群生している。
ニリンソウは道の脇にも沢山目に着くが、イチリンソウらしきものも見える。
花が終わっては見分けが難しいが、来年の春には必ず見落とさないようにしよう。


森を抜けると夏には草原だったが、一気にススキが背を延ばし穂までだしている。
一面ススキで埋め尽くされるので晩秋の夕日の光る光景が待ちどうしい。


ススキが終わると耕作地らしくトラクターが耕した形跡が見えるが背の低い草で覆われている。
湾曲した道の脇には夏にも紹介したが、ヤマホトトギスが沢山白い花を見せている。
この花は咲いている期間が長いのでありがたい。
今はまだ本格的な秋の花は咲いていないが、イネ科の花やシソ科の小さな花が多い。


ヤマホトトギスもよく見ると花弁を虫が食ったり、葉には穴がたくさんあいていたりしている。
虫たちも花の養分で子孫をの残すことができるのだろう。
ヤマホトトギスも花の跡に大きな鞘をつくり種を残してくれる。
我が家の裏山への入り口が寂しいので、この鞘が熟したら2~3こもらって蒔いてみよう。


この散歩道まだまだ沢山の花が咲いているのですが、涼しさを感じるようになった9月の表情をお届けします。
ゆっくり歩いて花を覗き込んで、しゃがみ込んで気がつくと3時間も歩いてしまいました。

お近くの方、遠くの方も いつでもご案内します。
コメント (4)
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