田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

幟立て、ゴミ拾い 講演会 朝朝昼夜 

2010年09月26日 | 日記
9月26日(日) 晴  快晴  午後からは 雲が張りだす  夕方からは雨

伝統ある地域の祭り ・ ・ ・1800年代から宇山地区の鎮守の杜として住民に守られている。
今年は俺の住む集落が祭りの準備をすることになった。
地区は五つの集落でなりたち、それぞれが順番で役をやることになている。
田舎での順番はヤジュン(家順)とかホッペタマワシ(年齢順とか人の順)で、移り住んだ頃は意味が分からなかった。

祭りの作業は参道の入り口に幟旗を立て、参道脇に杭を打って灯籠をつける。
この灯籠に書いてある字も数年前は太い筆でしっかりと文字が書かれていたが、時代の趨勢だろうか?


杭を持つ人、玄翁を打つ人、電線を張る人、電球を付ける人 ・ ・ ・
それぞれが順番に進んで作業を終えるのだが、何故か灯籠が余ってしまった。


全ての灯籠が整えられ通電テストが行われる。
しかし、ところどころ電球が点かないのでる。
ソケットの付け根などを見ると裸線になっているのが見つかる。


ここ宇山諏訪神社は建立されたのが1795年とされ、由緒ある神社とされている。
ご神木は幹周りも大人数人で手を広げないと届かない杉の大木や、春には栃がたくさんの花を魅せてくれる。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/gaiyo/bunkazai/236/000222.html

作業も最後の段階では賽銭箱のセットと紋のついた幕を張るのだが ・ ・ ・
この段階になると拘りの輩が多くなり、船頭の掛け声に右に左に上だ下だと騒がしくなる。
この騒がしさが夜の祭りの賑やかさまで続くのだ。



俺は早々に神社を後にして、次のイベント会場“国道142号線ゴミ拾い"会場へ向かった。
今日の主役は商工会女性部の方々が当番を受けてくれた。
皆さん勢揃いして段取りの説明が終わりイザ出陣というところに到着した。


じっとしていれば寒いくらいの陽気だが澄み切った空気にコスモスが咲き、浅間の噴煙も本格的な秋を魅せている。
稲刈りもはじめってハサカケをしてある田や一家総出で一年の大イベントに取り組んでいる家族も見える。
毎月一回ゴミ拾いをしている国道142号線、今年は来週に長野FMが予備かけているゴミ拾いがあるという。
ラジオやTVで立科町のクリーンキャンペーンとして放送しているが?
実際に町の中には情報が流れていない。

ネットで調べると『コスモ石油と全国のFM
38局がパートナーシップを組んで、環境保護・保全を呼びかける活動を行っています』とある。
http://www.tfm.co.jp/earth/blog/index.php?catid=102

また、町のHPでも広報されていて『立科町の県道40号(白樺高原周辺)と、国道142号(笠取峠~農ん喜村)で下記のとおり開催されます』となっていた。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/topic/001364.html


毎月のゴミ拾いもなかなか人が集まらないが、ラジオやテレビ、行政のHPで呼びかけると大勢の人が来てくれるのだろう?
しかし、一週間後のゴミ拾いとは近すぎてもったいないが ・ ・ ・
イベントはヤル側に意義があるのか、呼びかけは余り積極的ではないようだ。



午前中は再び集落へ戻り、それなりの役をこなし、午後に町のブランド作りの講演会なるものに参加してみた。
産学教導?か定かではないが、偉い先生方がこの町をどうしたらブランドなるものができるかを語ってくれた。
しかし、本筋に入ると町民を逆撫でするような文言が飛び出す始末。。
ブランドを作る意味はどこに在るのかと云う質問には明快な答えが無かったことに堪えた。


田舎暮らしでこの町を選んだ人に聴いてみると『何もない町だから好きだ』と答えが返ってくる。
標高差のある白樺高原地区と里と同じにする必要はないだろう。
違うことでそれぞれの住み分けと互いに求めることが交流の源だと思うが ・ ・ ・
ブランドは住んでる者には非日常でのこと、日常は内なる便利さ快適さから来る嬉しさで充分だと思う。

夕方には雨が降り出し折角の祭りも淋しいことになってしまった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする