11月14日(月) 濃霧 晴れたが陽射しは弱い 夕方から寒くなる
朝 早くの電話、隣の集落の爺様からだ。「今っから大根持ってくからまってろ」とのこと、やがて軽トラが登ってくるのを見ると荷台には大根の葉がこんもりとしていた。何本いる? 四、五本もあれば ・ ・ ・ すくねぇな、ぁ~ 十本置いてかぁ 瞬間的な出来事ながら見事な“総太り大根” 俺は朝飯を摂ったあとの一仕事、葉を落とし畑の脇に埋けることになった。
全ての大根を片付けてから、籾殻も山となっているので、今年は僅かの収穫しかなかったミョウガの畑と無花果の根廻りに分厚く置いた。
近くでは、てっきり消えてしまったと諦めていた黄色いバラが地面近くで花を見せてくれている。
昼過ぎに太陽が照り始めると僅かに残っているノコンギクにベニシジミが口吻を突っ込んでいる。花から花へ飛び移る姿は花の最盛期では見られない余程蜜が僅かしかないのだろう。
ヤマトシジミも既に葉は枯れているイヌタデの花に止まるが直ぐに隣の花へ移る。蝶たちは残る季節を精一杯生きて欲しい。
ブーンっと羽音を立てて俺の耳の横を通り過ぎてノコンギクに止まったのはナミハナアブ、ハナアブの仲間もだいぶ姿が見えなくなった。
アスパラの畝やニラ、ニンニクに籾殻を被せ終わってからムクゲの選定をはじめた。今年は枝が伸びすぎてジャマになるようになった。したの枝から切っていると目に入ったのがモズのハヤニエ。冬眠に入るのが遅れたアマガエルだろうか?これも自然界の現実、真柄カエルの鳥葬とでも云うのだろう。
ムクゲからナナカマドに移るとここにもモズのハヤニエがある。いつもはトノサマバッタやトカゲを見るが、今年はカエルが狙われたようだ。
ハヤニエは冬への備蓄か、恋の相手に貢ぐのか?