田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

キツネの嫁入り 子狐には読み聞かせが宝

2011年11月20日 | 日記

11月20日(日) 朝は晴れ 温かい風 午後 降ったり止んだり陽が射したり

8時には権現山駐車場へ到着、昨夜の雨も止み温かな空気に眩しく朝陽が射す。今年8回目の国道142号線のゴミ拾い、社会福祉協議会と町民活動センターの共同で開催している。今日は今年最後のゴミ拾いで何時ものように冷たい風に見舞われることを覚悟していたがラッキーな朝、集まった面々は毎回参加している顔なじみが揃った。

大凡2時間を掛けて中山道笠取峠頂上から権現山までのゴミ拾い。集まったゴミは90㍑袋で13袋と観光シーズンを終えたにしては上出来な少なさだろう。ゴミ袋とトングを持って歩いて来た道を振り返るとゴミの無い道路は気持ちが良い。詳しくは下記サイトをご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/cyoukatutowntateshi/e/089f78093ef8461898ee80992efacca1

ゴミ拾いのあとは家に戻り、明日印刷をするというボランティア集団「町民活動センター」会報の確認をした。TSさんが一手に編集を手がけて呉れるので助かっているが、俺が埋めるコーナーは未だ記事定まらない。センター事業の一つパソコン教室の日程を講師と打ち合わせができていない。今日の夕方会うことになっているので夜には全ての記事が埋まることになるだろう。

午後1時からは町の老人福祉センター集会室で「お話フェスティバル」が開かれるので出かけた。主催は参加グループの共同公演かと思っていたが、「長野県PTA親子読書推進の会」「県立図書館」となっていて、運営主体も「北佐久PTA親子読書推進の会」とされている。これらの団体の責任者が開会の挨拶は子ども中心なので短かったのがよかった。また、ご当地、立科町の町長、教育長共に所用があり欠席と云うことで挨拶文の代読となったが、町のお歴々何方か顔を見せて欲しかった。

「大型本の読み聞かせ」として「ふれあい朗読会」が絵本の朗読をした。流石ベテラン揃いかぶりつきの子どもたちはどんどん絵本ににじり寄って行くのが見えた。

絵本の読み聞かせの後は、宮城県の津波被害にあった小学生の作文が読まれた。11才の子が書いた文を84才の竹花初雄先生が読むのだが、まるでそこに、小学生がいるように聞こえたのが胸に迫った。メンバーが交代で数人の作文を読んだが皆さん感情を抑えた抑揚で、書いた子どもの気持ちが伝わってきた。朗読の素晴らしさを再認識した思いだ。

それぞれが20分くらいの出演だが子どもにはちょうど良い時間なのだろう。次の出演は「お話バスケット」この団体は町に伝わる民話を大型紙芝居にして既に7作品を作り公演している。今日は名刹「津金寺の仁王様」と題する紙芝居だった。擬音や音楽もしっかりと入り聞き取りやすい発声が子どもたちを引きつけていた。特に小学生には馴染みのあるお寺の話だったこともあり真剣に聞く様子が見えた。大人向けにも充分価値あるもので学ぶことができた。

最後は乳児から就学前の子どもを対象に毎月公民館で読み聞かせや、人形劇をやっている「ちゅーりっぷの会」が大きな舞台装置を使って“三匹の子豚”を上演した。数年前観たときとは格段の差で上達していたが、彼らは町の保育園の保母さんOGだそうだ。子どもたちも人形の動く姿に見入っていたが、挿入歌や台詞が全てスピーカーから出ていて、しかもボリュームがスゴい。子どもたちに音の大きさで脅かすようなことではまずいし、きれいな音、やさしい音の観念が必要だろう。余りにも耳に障るので後ろの壁に逃げたが音は追いかけてきた。

音に追われるようにして逃げ帰って来たわけではないが、家に戻る途中虹を見た。車のウインドーはワイパーを動かさないとキニナル程度の雨が降っている。東の浅間山の上空だけは曇が割れ青空が覗いていた。珍しく前掛け山の内側に陽が当たり何時もなら浅間山の引き立て役が主役に変わっていた。

日照雨 キツネ嫁入り 霜月二十日 (哉)

コメント
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