昨日、インターネットで見たのだが、「そこの娘さん」とはいえても「そこの息子さん」とはいえないという。確かにそうだ。娘という語には若い女性という意味が含まれているのに対し、息子には若い男性と言う意味が含まれていないのだ。
多分そうだろうと推測して広辞苑を引いてみたら、「あたり(ピンポーン)」であった。どうしてなのだろうか。妻によれば、「そこの息子さん」などと言えば、どうも「俺はお前の息子ではない」といった厳しい返答が帰ってきそうである。
世間的に言うと息子と娘は対になって使われる語だと思うが、だからといっていつでもその語は対称的ではないのである。それがどうしてなのかは面白いところである。
逆に若い男性を呼ぶときにはどういうのだろうか。「そこのお兄さん」とか、年を取った人なら、そこの「若い氏」「若者」「若衆」とかいうだろう。もっとも「そこのお姉さん」とはいうから、お兄さんとお姉さんとは並行的である。