Kein Meister vom Himmel gefallen(カタカナでつたなく読みをつけると、カイン マイスター フォン ヒンメル ゲファッレン)とは直訳すれば、「天から落ちてきた名人、達人はいない」ということである。なんにも練習しないで名人、達人になった人はいない。
イチローの年間200本安打が秒読み段階に入っているが、彼の場合もそうなのであろう。優れた素質をもった人にしてもそうである。ましてや我々凡人においておやである。
それもイチローの場合は長い大リーグの歴史を書き換えるぐらいの記録である。サード前にセーフティ・バントをしてヒットを増やしたりするという点で批判はあるかもしれないが、だがそれをヒットにできるというのは彼の才能であろう。やはりすばらしいという点では変わりない。
まだ、今シーズン200本安打を達成したというニュースは届いていないが、多分今シーズンも大記録を達成してくれることだろう。それに反して彼の所属するチームのシアトル・マリナーズの成績は芳しくないものらしいが、それにしてもイチローを見に行くだけでも価値があるだろう。
今はない、テレビ朝日のニュース・スーテションのキャスターだった、久米宏さんがぜひイチローの出るゲームを球場に出かけて直接見てくださいと絶賛していたが、日本にいる間にイチローを見に行くことはかなわず、ましてやアメリカまでイチローを見に行くことなどは考えも及ばない。
(2012. 11.11 付記)
いま、インターネットで検索をしたら、Kein Meister vom Himmel gefallenは全体はEs ist noch kein Meister vom Himmel gefallen. というのが全文らしい。
noch という語が入っていることがどうもドイツ語らしいが私にはこのnochの語感がつかめない。「まだ」というような語感かもしれないがよくはわからない。
この場合とは違うが、このnochという語を形容詞とか副詞の比較級と同時によく使うことがある。
Sprechen Sie bitte langsam ! (ゆっくり話して下さい)などというと Noch langsamer ? (もっとゆっくりですか)とか聞き返されたりする。
この場合には自分はゆっくり話しているつもりなのに、「さらにゆっくりと話すの?」というようなある種のあきれ返ったとかいう風なニューアンスがあるかもしれない。