物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

最大公約数再論

2010-09-15 12:02:21 | 数学

「最大公約数の求め方」という数学エッセイを書いて妻に見せたら、ほめられるかと思ったら、反対でいろいろと意見をもらってしまった。それで、折角できあがったと思っていたが、改めて原稿の書き直しとなった。一昨日、昨日とpicture環境で図を描き、満足していたのに。

これは「自己満足ではいけない」ということを示している。このエッセイの意図は素因数分解が難しい(面倒な)ときにもユークリッドの互除法を用いて必ず最大公約数を求められる(もちろんそれが存在するときには)といいたかったのだ。以前は互除法を高校までに教えないのは怪しからんと強く思っていたのだが、その気持ちが年を取って薄くなった。そのために、その気持ちの表明が十分にできなかったのであろう。

図を使ったユークリッドの互除法の概念の説明も大切だが、実際にその最大公約数を求める計算法も大切であり、それを示せるかも問題として残っている。これは筆算での計算だが、遠山さんの「数のふしぎ」(ほるぷ)にはその筆算の計算の仕方も載っているが、latexで表すことができるのだろうか。

それにユークリッドの互除法は整式にも使えるが、それについての詳しいことは別のところに書くべきだろう。だが、そういう広がりがあるということだけは示唆しておきたい。そういうことを考えていくとなかなか原稿は出来上がらない。