数学と物理のe-Learningの愛媛大学内での公開がようやく秒読み段階に入った。なんでも時間がかかるものである。
e-Learningのコンテンツをつくろうと考えてからでもおよそ5年の歳月が流れている。
このコンテンツの物理部分の一部はすでに十年以上前に大学の中で授業の一環として使われたものであるが、それを今回生かすことができた。
数学の内容はまだ高校数学のそれも代数の初歩の段階に留まっており、それ以上ではないが、それでもようやくそれが公開されようとしていることに感慨を覚える。
もちろん、高校の初歩の代数とはいうが、その雑談部分や演習の一部には少し踏み込んだ内容も入っており、理工系の学生向きのup to dateなもののつもりである。
また、社会人の数学再入門にも役立つだろう。現在のところでは一般社会には公開がされないのが不満であるが、これは次第に緩和されるであろう。
だが、まだ基本的な三角関数とか微分積分のコンテンツは準備中であり、できあがっていない。ましてや線形代数はその構想すらもできていない。だが、誰かがやらねば始まらないのである。
一人でのコンテンツの作成ではあったが、別に孤独感を感じてはいない。だれもこういうものをつくろうとは思わないところに本当はこういうe-Learningのコンテンツの必要性があるのだろう。
その上、たとえつくってもほとんど褒めてもらえたりはしない。むしろ内容を見て「これもない、あれもない」と注文がつくことだろう。いや注文さえもつかないだろう。そういうものである。
だが、いくつかのe-Learningのコンテンツを見て現在なら、もう少しいいものができて当然だという確信をもっている。それが他人から評価されるせよ、または、評価されないにせよ。