昨夜、外山さんの「思考の整理学」を読み始めた。
ある種の知的な仕事術の本であるが、はじめのところは読みたくなかったので、途中の「カード・ノート」のところからはじめて1/3くらいは読んだだろうか。
これは近くのブックオフで300円で手に入れたものである。これは一時ベストセラーになったから、すでに読んだ人も多いだろう。
この手の本としてはもっとも有名なのはやはり梅棹忠夫の「知的生産の技術」であろう。これはいまでもでているはずなので、読んだことのない人は購入して一度読んで見られるといいと思う。文章の書き方とかをこれで学んだと思う。
「知的生産の技術」はノートの代わりにカードを使うことを薦めている本であった。これにならって一時カードを使うことを試みたがこれは成功しなかった。
それでも朝永の「量子力学 I 」の講義ノートはカードでとった。この本は物理学科の学生なら、学生の頃に大抵読むはずの本であって、私も大学時代に同級生と週に一回私の下宿に集まって読んだので、ノートをとってはいたが、講義ノートの量は学生のときの量と比べれば格段に多くなった。
竹内均さんの「私の知的鍛錬法」も役立った。なんでも文章の断片を書いておいてそれを暇ができたときに見直すという風にして仕事を進めるという方法は私も採用をしている。
ただ、竹内さんは徹底していて短時間でも時間があれば、テープに口述録音をしておき、その録音のテープ起こしをする秘書さんを雇っているという。
それだけの収入がある仕事をしているということでもある。これは私たち普通の人間のできることではない。
今年の夏は暑かったので、仕事が進まなかったが、それでも竹内のやり方にしたがって、以前に書き始めていたエッセイの「二項定理1、2」をまとめ、またその後「最大公約数の求め方」、「視力の単位」を完成し、「平方根の近似値1」の完成に一歩近づいている。
「思考の整理学」に帰るとまだ1/3くらいしか読んでいないので、全体を読み終えたら、その感想を書く、機会があるだろう。