物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

8.6の66年

2011-08-08 14:52:00 | 日記・エッセイ・コラム

9.11とか3.11と同じように8.6とか8.9はもう私ぐらいの年齢の方なら思い出もあろう。64年目の平和記念式典には広島の平和公園の片隅で参加したのだが、それからでももう2年が経った。

もっとも数年前からテレビでこの平和記念式典を見ることが多く、実際に式典に参加するよりも様子がよく分かる。だから、式典に参加すると、あの暑さの感じとかを直に感じるという臨場感はあるが、式典で何が行われているのかはテレビで見る方がよくわかるのでいい。

私は平和公園から徒歩で20分くらいの広島市内にあったH大学の出身である。だが、足掛け10年の在学中には1回もこの式典に参加したことはなかった。8月6日に広島にいたことはあり、当日の早朝5時ごろに原爆記念碑までお参りに行ったことはある。

そこで、私の物理の先生の一人である、M教授が原爆記念碑に早朝にお参りにきているのを見かけた。このM教授はまったく原爆の被爆とは関係がなかったと思うが、知り合いの人が原爆にあわれていたのだと思う。

8月6日の深夜(すなわち8月7日の早朝)にNHKで「ヒバクシャからの手紙」の朗読があり、2時間の放送だった。途中で居眠りをしたかもしれないが、最後まで見た。

いつかはヒバクシャは死に絶えるのだが、まだ手紙を遺言のつもりで書いて送ってこられた人が居られるということである。

私がH大学に在学したのは1958年から1968年までの10年間である。だから、1958年はいまから考えるとまだ原爆投下からはまだ13年しか経っていなかったことになる。原爆投下はもうずいぶん昔の過去のことだとそのころは思っていたのだが、そうではなかった。