今年の夏はまだ終わっていないが、昨年と比べると曇りの日が多くてそれほど真夏日が続いたわけではない。
もちろん、夏だから暑いことは暑いが、それでも昨年と比べるとずいぶん曇りの日が多かったと思う。今年の夏はだからちょっと昨年とは違う印象をもっている。
それでもテレビでは水の事故で亡くなった人が毎日出たみたいだし、ある個人の人にとって見れば、人生はそう単純ではないということである。また、大雨が降ってそのために亡くなった方もおられる。3月の東日本大震災以降の御難続きである。
笑い話であるが、「台風の予報をする人が台風を呼んでいる」という誤解をした、テレビの聴視者が「この予報者が台風を呼び込んでいる罪で告発する」とか言うと、予報者の方は「その告発を引っ込めないとますます台風を呼び込むぞ」といったとか。
これは誤解を逆手にとっての台風を予報する人の仕返しの笑い話である。
このころはエジプトのピラミッド工事は昔のエジプトの王朝の権力による奴隷労働ではなく、農閑期の公共事業であったとか言われているが、それでも僧職にあった僧侶は地下深くにある水道の水の水位を測り、雨季が来ることや、洪水の予測をして人民を支配していたのだともいう。
だから、科学がまだ十分に人民のものになっていないときは、それで人を支配する道具にすることができた。また、暦をつくり、季節を調べて種まき等の農耕の時期を知らせたりしていたのだという。
こういう話を聞くと原発がないと、電力が足らなくって、人々の暮らしが立ち行かなくなるということで、原発を各地に設置した原子力村の人々のことを思わずにはいられない。
ランスロット・ホグベンの「百万人の数学」上、下(筑摩書房)とか、最近ではJoh(村上曜)さんの「力学」(プレアデス出版)とかには古代のエジプトの話とかも出てくる。この2つの書は別に歴史書ではないが、そういうことにも詳しいのはうれしい。