物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Stay hungry, stay foolish

2011-10-08 12:19:40 | 日記・エッセイ・コラム

表題はスティーブ・ジョッブズがスタンフォード大学の卒業式に招待されての卒業生に送るスピーチの一文だという。

私のように幼少期の空腹の経験のある者にとっては、これが文字通りの空腹であれば、なかなか耐えられない気がする。その上にstay foolish(馬鹿であれ)だとするとどうも救われようがない。

もちろん、これは知的な意味で言われたのだろうと思う。確かに知的にはいつも空腹であり、また、いつでも自分が馬鹿であるとの自覚は必要であろう。これは本当に「その人が馬鹿であれ」と言うのではあるまい。多分、自分は経験も知識もさらに見識もまだ少なく、学ぶことがたくさんあるという自覚をStay foolishという語に集約しているのであろうか。

この言葉を新聞でもテレビでも紹介はしていたが、それの意味することの説明はされていなかった。スティーブ・ジョッブズは56歳で亡くなったので、さらに彼の存在は伝説的になる可能性がある。

一方、マイクロソフトのビル・ゲイツはマイクロソフトの経営からは引退したが、それでもまだ生きている。そこら辺が違うし、また、ジョッブズ氏ほど新製品を通じてのカリスマ性は感じられない。

現在ではビル・ゲイツは彼の創立した財団によって、慈善事業を展開しているらしい。アメリカン・ドリームを実現した後の典型的な人生を歩んでいるのだろうか。

(2011.10.10付記) 昨日英語の辞書でfoolishを引いてみたら、もちろん馬鹿なという訳が載っていたが、日本語で「馬鹿な」という意味のいくつかの英語についてニュアンスを書いてあったが、foolishには「頭が悪い」という意味はないと出ていた。「非常識な」というような意味があるのだという。英語を訳語で覚えている私たちの限界であろうか。

これは別の言葉であるが、playという語には「(勝負事に)賭ける」という意味があると朝日新聞に出ていた。辞書をそれを読んだ後で見ると確かにそういう意味があるようである。「遊ぶ」「ゲーム、試合をする」「役を演ずる」等のたくさんの意味をもつplayであるが、「(勝負事に)賭ける」という意味を内包しているとはついぞ知らなかった。