昨夜、高校の同窓会が迫って来たのだが、昨日の期限までに会費を納入しなかった同期生に電話をかけた。
大多数の方々は忘れてしまっていたのだが、一人だけすでに会費を納めたという方が居られた。私の記憶では納められたという記憶がなかったのだが、それでも会費を預けている預金通帳を手元にもっていなかったので、そのことに対しては断固としておかしいとまでは主張できなかった。それで「預金通帳を調べてみる」ということで電話を切った。
それにしても参加者の表の会費の納入者と預金通帳の人数だけは数えていたので、何か勘違いをされているのではないかと思った。だが、はっきりしないので、それを調べるために仕事場に来て調べたが、どうも私が間違っているとは思えなかった。
納めたという人の口調がかなりきつかったので、心が暗くなったが、他にもあった用事を済ませて12時少し前に自宅に帰ってきたら、妻が「理由がわかったよ」という。大きな勘違いを、この方がされているとわかって謝りの電話があったらしい。
理由はこうである。私たちの出た高校が夏の甲子園出場したので、野球部の後援会から寄付のお願いが卒業生に送られてきたのだが、それに同封された振替用紙を使って2万円なにがしかの寄付をしたらしい。
ところが、秋には同窓会をするということを知っている、その方はその振替の用紙を同窓会の会費請求の用紙と間違えて後援会の方に寄付をしたのだが、ご本人は同窓会の会費を納めたと思っていたらしい。
私の電話をおかしいと思った、その方は友だちに自分の憤懣やるかたなさを電話したらしい。友人は私たちの同窓会には領収書も何も発行されないのだということを知っていたから、その振替の用紙のあて先をこの方に尋ねたらしい。そうするとそこには「野球部後援会」とあって、ようやく同窓会の会費を納入したのではないことがわかった。
それで、あわてて私の家に電話をかけてきて、妻が話を聞き、ようやく事情が判明した。妻も同じ高校の出身であるので、話は容易に通じたのだが、帰宅してそのことを聞いた私はそれでもすっきりしなかった。
ものごとは解決したのだから、心の波はおさまってもいいはずなのになかなかおさまらなかった。それでも1時間ぐらいたって、12時半ころにようやく就寝したが、寝付くまでなんだかすっきりしなかった。さすがに今朝起きたときには心の波はおさまっていたが。
心に起きた波は自分に責任がなくてもそう簡単ではないことを知らされた。